2015-01-01から1年間の記事一覧
前回は、表情分析官になるための必須条件3つについてお話させて頂きました。 今一度振り返ると、 必須条件①TOEIC900点程度を取得すること 必須条件②認定FACSコーダーになること 必須条件③FACSに関する基礎文献を読むこと ということでした。 本日は、必須条…
表情・微表情分析を専門にしておりますと、この技法を用いてウソを見抜けるのか、という質問を頂きます。セミナーなどで表情から読み解く感情世界の彩り、素晴らしさについてのテーマで語り、ウソ検知に関して何一つ言及していなくても、こうした質問を必ず…
うつ患者の表情を機械の目はとらえることができるか? 結論としては、出来る可能性が高い、と言えそうです。 医師に診断を受けている重度のうつ病患者の表情がFACS(表情を数字とアルファベットで測定するマニュアル)によって分析されました。同じものが今…
昨日は、「表情分析特別セミナー笑いを科学する①~愛想笑いと本当の笑い~」を開催させて頂きました。やはりライブは良いです!紙面では伝えきれないこと、伝えるわけにはいかないこと(?)などなど、ライブでしか出来ない内容を盛り込ませて頂けますから、…
これまで「人は見た目が9割?-○○編」において個人の顔の瞬間的な観察から何がわかるか、ということに関して様々な研究結果を紹介してきました。今回は集団に焦点を当てます。 人は集団をほんの少し観察しただけで、集団の有能さを予想出来るか? という疑問…
私たちは、他人の表情からその人の感情だけでなく、性格までも読みとろうとする傾向があります。眉間にしわを寄せている人がいれば、「怒っている」ということだけでなく、「気難しそうな人だな」というような印象を抱きます。ハノ字眉毛の人を見たら、「悲…
本日から新シリーズを始めさせて頂きたいと思います。 題して、「表情分析官への道」です。 弊社のセミナーやコースを受講する方々やメールでのお問い合わせ等から、 「どうすれば表情分析のスペシャリストになれるか」というご質問を多々頂きます。 そこで…
微表情のセミナーを行わせて頂いているとよくこんな質問を頂きます。 お客さん:「微表情を読みとれるようになるにはどうすればよいのですか?」 私:「ベストは、弊社製作の微表情検知トレーニングDVDを購入して頂き、定期的にトレーニングして頂くことです…
前回は、様々な味覚に対する赤ちゃんの表情についてご紹介しました。 今回は、味覚変化や味覚の個人差についてご紹介しようと思います。 前回ご紹介したように苦味のある味に対して赤ちゃんは、口を開けて「嫌悪」を示すということでした。赤ちゃんは、本能…
本日は赤ちゃんの味覚と表情の変化に注目してみます。 赤ちゃんの舌に、甘味、酸味、塩味、苦味のある液体をたらします。 その時の赤ちゃんの表情は、それぞれ… 甘味…リラックスし、笑顔になり、吸う、動きをしました。この動きは、母乳の甘さと関連があると…
機械の目、つまりカメラはどこまで私たちの表情を適確にとらえることが出来るのでしょうか?人の目と比べて機械の目(表情分析能力のあるカメラ)は表情読解力に優れてるのでしょうか?本日はそんな謎に迫ります。 ①怒りを隠した笑顔vs真の笑顔(Hoqueら,2012…
ミラーリングをされた人は、その人の動きを真似た人だけでなく、他の人、モノに対しても好感を抱き、同族的な意識を抱く、というミラーリングの波及効果について前回の最後でご紹介しました。 ミラーリングの波及効果はどんなところまで及ぶのでしょうか? …
前回は、好感を持つ人の身体の動きを無意識に真似てしまうミラーリングという現象についていくつか紹介させて頂きました。本日はその続きです。 ・ 赤ちゃんのミラーリング 発達心理学の研究より、赤ちゃんもミラーリングをすることがわかっています。赤ちゃ…
本日は、ボディーランゲージのお話です。 心理学のハウツー本で必ずと言ってよいほど取り上げられる、ミラーリング。 でも、そういった書籍に書かれていないことが意外に沢山あります。 3回に渡ってミラーリングの科学をご紹介したいと思います。 そもそもミ…
本当の笑顔と作られた笑顔の違い、本日は、七つ目、最後の指標です。 七つ目の指標は、本当の笑顔の場合、口角の引き上げが最大になるときと目の周りの筋肉の収縮が最大になるとき、二つの動きがシンクロする、というものです(Ekman & Friesen, 1982)。 作ら…
前回の続き、本当の笑顔と作られた笑顔の違い、六つ目の指標です。 口角の引き上げと目の周りの筋肉の収縮を伴う笑顔をドゥシェンヌ・スマイルと言いました。一般的に、このドゥシェンヌ・スマイルは、心から楽しい気分でないと、顔に表れないとされています…
以前のブログで、愛想笑いと本当の笑顔の違いについてご紹介いたしました。今回はその続きです。 以前の内容を簡単に振り返ると、作られた笑顔と本当の笑顔には3つの特徴的な違いがありました。一つ目は、非対称性です。本当の笑顔は左右対称ですが、作られ…
ゲイかストレートか、見た目からその違いが分かるか? そんなことに関しても科学は真剣にその答えを探ろうとしてきています。 実は多くの研究から顔のみの情報から、私たちは偶然レベルを超える割合で ゲイかストレートかを見分けることができるということが…
前回のブログでは、タッチによって多くの感情を伝える・伝わることをご紹介いたしました。その中で、男性は怒り感情に感度が鋭く、女性は幸福感情、共感感情に感度が鋭いことを書きました。これはなぜなのでしょうか? タッチの男女差の説明をする前にもう少…
誰かに自分の手が触られたとき、その人の感情が瞬間的に伝わってきた、という経験はありますか?私たちは意識するにせよ、無意識にせよ、他者に触れること、タッチを通じて、人とノンバーバルなコミュニケーションをしています。それではタッチでいくつの感…
精神病と表情認知とには様々な関連があることが諸研究より指摘されています。本日は、「うつ」に焦点を当て、表情認知の問題を考えてみたいと思います。 うつ病の患者さんの表情読解能力に関する研究は様々あり、その結論も様々です。うつ病患者さんの表情読…
社交不安障害(Social Anxiety Disorder)という精神疾患があります。社交不安障害とは、社交場面で否定的な評価を受けたり、他人に辱められることに強い不安を感じることを主な症状とする精神疾患のことを言います(Wikipediaより)。 社交不安障害の患者さ…
自信に満ち溢れ、指導力にみなぎり、支配的な雰囲気を醸し出している…そんな顔の持ち主を思い浮かべて下さい。身近にいる人ですか?メディアに出てくる人でしょうか? 身近にいる人だったらこの先、その人について行くことは吉かも知れません。 実はこの3点…
このブログの読者の方はご存知の通り、エクマン博士を始めとした数多くの研究によって、万国共通に認識されている表情が7種類あります。白人の表情写真を様々な文化圏に属する人々に観てもらい、どんな表情かを推測してもらう実験によって、表情の万国共通性…
前回のブログでは、夫婦の顔が似ているのは、最初から似ている場合もあれば、時を経るごとに似てくるという場合もあることを紹介しました。 夫婦の顔に関して、何が似ていると感じさせるのかに関して、様々な研究がなされてきました。そんな中、性格の類似性…
「夫婦はお互いに似ている」とよく言われると思います。その似ている点というのは、性格だったり、食事の好みだったり、顔やその他身体的な特徴であったり、します。本ブログは顔に焦点を当てていますので、夫婦の顔の類似性に関して話を進めます。 謎なのは…
赤ちゃんが見ている目の前で、タンスの角に小指をぶつけたとします。 このとき、みなさんは「痛い」顔をしますか? おそらく、みなさんと同じく私も、痛くても、我慢してニコニコ顔を赤ちゃんに向けると思います。 さて、このようなチグハグな状況―痛い状況…
私たちは他者の目の動きから様々なメッセージを読み解きます。 本日は、目の動きを、瞬き、まぶたを閉じる、ウィンクの3つに分け、その意味する代表的なところをまとめてみます。 ①瞬き ・私たちは頭を使う作業をしているとき、瞬きの量が減ります。例えば…
本日は問題からスタートです。 以下の問いに挑戦してみて下さい。 ※本画像の権利は、株式会社空気を読むを科学する研究所に帰属します。無断転載を禁じます。 意外に簡単だったのではないでしょうか? 何となくフィーリングで答えた回答でおそらく正解してい…
感情伝染理論(The emotional contagion theory)というものがあります。文字通りの意味ですが、詳しく言うと「他者の表情、声、姿勢、動きを無意識に真似し、同調することにより、他者の感情が伝染する現象」という意味です(Hatfield, Cacioppo, & Rapson, 19…