微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

微表情活用事情 in 日本

我が国日本では、微表情の知見はどのように活用されているでしょうか? 公開されている情報に限っていうと、皆無な状況です。そもそも日本にいる微表情を研究対象にしている研究者は数えるほどしかいません。また表情を視認で分析できる認定FACSコーダーも数…

アルコールとタバコと美女・美男

先日10月24日付の「アルコールと表情読解のカンケイ」のブログで、こんなことを書きました。 アルコールを飲むことにより平衡感覚がズレ、左右非対称の私たちの顔が左右対称に補正され通常よりも美しく認知される、つまり、中程度の美しさの顔の人々が、美女…

微表情活用事情 in アメリカ

本日は、微表情がアメリカでどのように活用されているかについてご紹介したいと思います。 現在、ポールエクマン博士の会社とディビッド松本博士の会社が中心となり、様々な政府、医療、教育機関や私企業に微表情の知見及び検知トレーニングを提供していま…

面接に役立つ言語・非言語観察法―違和感を見える化する編②

前回の続きです。 「腹が立ってきた。」という言葉を言った学生さんの顔には「恐怖」の微表情が浮かびました。 さて、この違和感を見える化するには、どんな会話の続け方があり得るでしょうか(※1)? 直接その感情について尋ねる直接法と感情の機能をサポー…

Lie to meから学べる表情学9

Lie to meエピソード1の第一話「偽りを見抜く男」でこんな場面が出てきます。 ある人物の感情を確かめるために、ライトマン博士がその相手にさりげなく握手をします。 その後、握手をした理由を次のように語ります。 「生理的逃走反応だ。逃走に備えて血流は…

面接に役立つ言語・非言語観察法―違和感を見える化する編①

学生さんの面接をしていると、「あれ、何か変だな?受け答えに若干の違和感を感じる。」と思ったことが面接官なら誰しもがあるのではないでしょうか? その違和感とは何か? それは、話されている言葉と微表情や微動作含むボディーランゲージとが一致してい…

自分を見つめるー医師と自殺者とのコミュニケーションより

表情を読みとるトレーニングは、他者のことだけでなく、自分の内なる声を聞くことにも役立ちます。表情筋のどんなコンビネーションが、どんな意味を持つのかについて知ることによって、他人の顔の変化からその人の感情や意図がわかるのは当然です。しかし、…

面接に役立つ言語・非言語観察法―内定辞退を防ぐ編②

学生さんの内定辞退を防ぐ質問法と言語・非言語観察ポイントの続きです。簡単に前回のお話を振り返りますと、学生さんの入社本気度を観るには、 第一志望と第二志望の企業の志望動機と将来やりたいことを学生さんに答えてもらい、その回答している様子を比較…