微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

笑顔の消失に敏感な日本人

外国の人、とりわけ欧米の方、と話していて、何か怖いな、と感じたことはありませんでしょうか? 別に議論の席とかではなく、海外旅行中のときの定員さんとの会話とかでです。 何か凄く真顔が気になるのですよね。 真顔で対応されていると何だか怒られている…

自閉症児の嗅覚

様々な観察調査において、自閉症のお子さんの表情は、正常な発達段階にいるお子さん(※)の表情と比べ、変化に乏しいということが知られています(例えば、RP Goin-Kochel, BJ Myers, 2005)。これは、自閉症のお子さんに内在する感情機能の異常によるところが…

続・交渉の主導権を握るのは、売り手か買い手か?

前回の記事では、表情識別力と交渉力との関係についてある研究を紹介しました。その研究によると、表情を識別する能力と交渉の売り手側のスキルとには正の相関が見られる、ということでした。この研究結果に対する疑問として、2つ挙がります。 疑問1:なぜ売…

交渉の主導権を握るのは、売り手か買い手か?

ボディーランゲージを読みとくスキルの高低がビジネスを行う上でどう有利に働くのかについて様々な研究がなされています。その中に、表情識別力と交渉力との関係について検証した興味深い研究があります。 この研究によると、表情を識別する能力と交渉の売り…

Lie to meから学べる表情学4

まずはこちらの動画の1:01あたりをご覧ください。 「2秒以上驚きが続いたらそれは作られた驚きだ」とライトマン博士は言っています。 さぁ、これは科学的に正しい知見でしょうか? 正解は… その通り! です。 「驚き」感情が表情に表出されるとき、 本当の驚…

向き不向きより、前向きー医学生の微表情検知スキルより

お医者さんがしっかりこちらの目を見て、こちらの言葉に注意を向けてくれると、それだけで安心出来ますよね。まぁ、中には、こちらの顔をほとんど見ないお医者さんもいたりしますが…。 さて、お医者さんにとって、患者さんの自覚症状に関する説明があいまい…

機械の目 v.s. 専門家の目

まずはこちらをご覧ください。 前にも紹介させて頂きましたGoogle glassという商品です。 メガネレンズの横に装着された装置が 人の性別、年齢、瞬き、そして感情を読みとるのです。 しかもリアルタイムで! 凄い!かつ、ある意味怖いわけでありますが、 ま…

Lie to me から学べる表情学3

Lie to meの話題も本日で3回目となりました。 この作品は、とても面白く、ためになるのですが、劇中の話題を現実世界に利用しようとするときには注意が必要です。 全シリーズを通じて、表情学及び嘘検知の世界的権威であるポール・エクマン博士の研究がベー…

続・日本人の目の動き

前回の続きです。 就職面接にて 面接官:「なるほど。あなたは部活のリーダーだったのですね。リーダーとして苦労した点は何ですか?」 応募者:「(一瞬、目線を下げて)…はい。」 応募者のこの動きは何を意味するのでしょうか? 目線の動きと共に頭が下を…