微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

埋め込まれた情動の記憶

感情経験は進化生物学的な基盤を持ち、感情経験に伴って表出される表情筋の動きは、先天的なものであるとされています。 本日はこのことを示してくれる興味深い実験(Dimbergら,2002)をご紹介したいと思います。 実験参加者らに、笑顔もしくは怒り表情の写真…

微表情はどんなウソを検知できるのか?―様々なタイプのウソを微表情が検知できる可能性

本ブログでは、度々、微表情でウソを見抜けるのか?という話題を扱ってきました。これまでの話題をまとめますと、 ①失うものが大きいときのウソには、微表情が表出される傾向にある。 ➡「失うものが大きいとき」とは、ウソが露呈すると、大金を失なう、大切…

表情と交渉―笑顔は信頼度を高めるか?

営業トークをしている方々の表情を観察することが多々あります。基本的にはみなさん笑顔がデフォルトです。本当の笑顔、愛想笑いと色々ですが、ニコニコ顔で営業トークをしています。 そんななか、時々、ほとんど笑顔を見せず、真顔で営業活動をしている方に…

感情の慣性~感情の切り替えが上手くいかない理由~

朝、家族とケンカした、電車が遅延して会社に遅刻した、昨日の夜よく眠れなかった…そんな体験から生まれたネガティブな感情が尾を引きずり、一日中ずっとイライラすることなんてありませんか? 逆に、人に親切にされた、自分の仕事が認められた、努力が実を…

薬物の影響と表情認知

本ブログで以前、アルコール及びニコチンと表情認知との関係について紹介しました。 簡単に振り返りますと、アルコールを飲んでいたり、タバコ(ニコチン)を吸っているとき、本来非対称な表情が対称に補正され、美女・イケメンに見える、というお話でした。…

笑いをこらえる

笑いを抑える状況ってどんな場合でしょうか? 公の場で思い出し笑いをしそうになったとき、 いたずらやゲーム、その他ウソなどで相手を上手く出し抜いているとき、 勝負事に勝った側が、敗者を気遣っているとき、 見ず知らずの人が転んでいるのを目撃してし…

面接に役立つ言語・非言語観察法―応募プロセスを聞こう②

前回の続きです。前回ご紹介した質問法は、 面接官:「どのようなプロセスを経て、弊社に応募して頂けましたか?」 です。学生さんがどんな行動というコストを払って応募しに来てくれたのかを質問することで、学生さんの志望度合いと行動ポテンシャル度を推…

面接に役立つ言語・非言語観察法―応募プロセスを聞こう①

面接官:「どのようなプロセスを経て、弊社に応募して頂けましたか?」 この質問は、応募してきてくれた学生さんについて二つのことを教えてくれます。 なんだと思います? Thinking Time! …。 はい、答えです。 ①応募企業の志望度合い ②行動力があるか否か …

微表情をコントロールすることはできるか?

相手に良い印象を与えるために素敵な笑顔を作ったり、相手のココロに寄り添えるように共感表情を作ったり、と私たちは状況に応じて積極的に表情を作ります。一方で、ウソをついたり、バツが悪かったり、相手に気を使うときなど、状況に応じて表情を抑制する…