2023年10月28日(土)に清水ゼミを開講します。
表情分析の知識とスキルを向上させたい方は是非お申込み下さい。
良質な学術論文の読解、動画を用いた表情分析エクササイズ、
異なるバックグラウンド同じ志を持つ仲間との交流・ディスカッションと
知的興奮を感じることの出来るゼミだと思います。
清水ゼミでは、毎回学術論文を読み、その論文に関連するエクササイズを行います。
学術論文から得られる知見は、正確な心理分析や実践知の土台となります。
学術論文の知見を基にすることで、経験則が陥りがちなバイアスを排除してくれます。
しかし、「○○大学の教授によると□□である」「△△の実験によると▼▼である」
という文言で語られる知見は、どこまでリアリティーを持って受け入れ、
実践知と出来るのでしょうか。
心理学の知見は、集団Aと集団Bの平均的な差を観ているわけであり、
自身の目の前にいる個人が、その集団A、あるいはBの平均的な行動を
取るとは限らないのです。
その個人が各集団の平均的な傾向を取ることもあれば、
全く異なる装いを持つこともあるのです。
では、どうしたらよいのでしょうか。
そう、だからこそ、
学術論文で扱われている知見に関する動画を自身の目で見て、
論文の知見と体験(論文の実験を再現した・類似した動画を分析)が
どのくらい近いか、どうすれば実践知に落とし込めるのか、思考し、
ディスカッションすることを清水ゼミでは大切にしているのです。
例えば、今期清水ゼミLesson5で扱う
Matsumotoら (2020)の実験知見より、
「これから犯罪を行おうと意図している者がウソをつくとき、
その者から、恐怖及び嫌悪表情、シュラッグ、マニピュレーター、
前後左右の身体の揺れ、硬直した姿勢が多く観察され、
これらの指標から70%前後の精度で真偽判定できる」
ということがわかっています。
「なるほど。真偽判定するには、こうした指標を手がかりにすればよいのね」
と思われると思います。
しかし、これら指標は、正直な者の集団に比べ、
ウソをついた者の集団が平均的に取る行動です。
また、この実験では、状況設定が模擬犯罪ですが、
模擬犯罪でなくても同じ知見が得られるのか。
なにより、頭で理解したことをどれだけ実践に落とし込むことが出来るかが、
現実世界を生きる我々には重要なことです。
どれくらい自信を持って判定できるでしょうか。
こちらの動画を観て下さい。
実験参加者のモチベーションを操作し、適切な環境のもと作成した動画です。
直近の未来の行動、すなわち意図についてウソをついているのは、
女性と男性のどちらでしょうか。
答えは、わかりましたか。
どのくらい自信を持って判定しましたか。
ということで、学術知見と動画エクササイズ、
仲間とのディスカッションで実践知を磨きたい方は、
清水ゼミに是非お越しください。
動画の答えは、清水ゼミLesson5で発表します。
詳細・お申し込みはこちらからお願いします。
https://peatix.com/event/3692934/view
清水建二