本日は、先日の水曜日放送のTBS「ビビット」さんにて行わせて頂いた表情分析についてです。
私が用いた分析映像そのものではないのですが、TBSさんのサイトに部分的に分析の元映像と同じ場面が用いられている映像がございましたので参考にご覧になってみて下さい。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3060001.html
それでは表情・動作分析を記載させて頂きます。
パク前大統領の表情・動作分析
法廷という場で自己の主張を貫き通すための準備をしていると考えられます。姿勢を正して座り、表情は微動だにせず、毅然とした態度です。目線の動きを見ると、正面に座る人々、おそらく検察官でしょうか?を落ち着いて見渡し、これからの論争相手を確認しているのだと思われます。この法廷での姿勢と表情は、警察車両から法廷に入るときとは対照的です。警察車両から法廷に入るときのパク前大統領はうつむき、目線も下げています。これは私たちが恥感情を抱くときの動きです。法廷に入る前は恥を抱きつつも、法廷に入ってからは自分の弱さを見せようとしない、そんな心理が読みとれます。
チェ氏の表情・動作分析
いらだちや軽蔑の感情を抑制しようとしている様子が読みとれます。法廷に入るとき及び席に座っているときのチェ氏の表情は、唇に力を入れ、左の口角を引き上げています。これはそれぞれ怒り、軽蔑を抱いているときになされる表情です。下唇を見ると力が込められています。これは感情抑制をするときに動かす表情筋です。また目を閉じている時間がやや長いことが観察されます。これは気持ちを落ち着かせるためだと考えられます。パク前大統領とチェ氏の心理状態は対照的だということがわかります。
分析は以上とします。
清水建二