表情には万国共通の7表情というものがあります。
この表情は、時代を超え、文化を超え、性別を超え、誰の顔にも同じように表れることがわかっています。
実はこの7表情以外にも11の表情も万国共通ではないかと考えられており、世界中の多くの科学者たちが現在も調査を進めているところです。
本日はその11の準万国共通の表情の一つ、「罪悪感」の表情をご紹介いたしましょう。
「罪悪感」を表わす表情はこれです。
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表情の特徴は、
左の口角が上がる+頭が下がる+視線が下がる
です。
この表情何かに似ていませんか?
そうです。「軽蔑」表情に似ています。「軽蔑」表情は、左右どちらかの口角が引き上げられた表情です。他者を見下していたり、他者に対して優越感を感じていたりするときになされ得る表情です。
なぜ「罪悪感」は「軽蔑」に似ているのでしょうか?「罪悪感」を表わす表情は、「軽蔑」表情+下を向く、です。往々にして感情は目線が向かう先に向かいます。例えば、怒っている人は、自分を怒らす対象に向かって睨み付けますよね。自分に感情を向けたいとき、自分自身に黒目を向かわせることができないので、その代わりに目線が下に向かうことが多々観察されます。つまり、「罪悪感」とは「軽蔑」を自分に向ける、すなわち、「自己卑下」だと考えられているのです。
ところでこの「罪悪感」の表情、日本の例では、格差婚で騒がれたある芸能人の離婚会見や生活保護不正受給を問われた芸人さん、最近だと、パソコンの遠隔操作で捕まった容疑者の顔に表れていました。また私の友人にも「罪悪感」の表情が表れるのを時々、目にするところを見ると、個人的には、万国共通かどうかは置いておくにしても、日本人の感情の現れには当てはまるように思います。
ちなみに私は友人の顔に微表情が表れても逐一、「あ!今、罪悪感を抱いたね!」などと相手のバツの悪さを指摘するような趣味の悪いことはしません。気付かないふりも「空気を読む」ことです。Lie to meは面白いドラマですが、現実世界でライトマン博士のようになってはいけません笑
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清水建二
参考文献
Keltner, D. (1996). Evidence for the Distinctness of Embarrassment, Shame, and
Guilt: A Study of Recalled Antecedents and Facial Expressions of Emotion. Cognition
and Emotion, 10(2), 155-172.