ケース①
家にて返却された宿題の点数を見たお母さん
お母さん:「テストで30点!ちゃんと勉強したの?」
子ども:「(一瞬、目線を下げて)…はい。」
ケース②
中古車センターにて
お客さん:「この車、ちょっと安すぎませんか。」
ディーラー:「(一瞬、目線を下げて)…はい。」
ケース③
就職面接にて
面接官:「なるほど。あなたは部活のリーダーだったのですね。リーダーとして苦労した点は何ですか?」
応募者:「(一瞬、目線を下げて)…はい。」
それぞれのケースにおける目線の意味は何でしょうか?目線を下に下げる動きの意味は、色々ありますが、科学的根拠のあるものとしては、主に、羞恥心、恥感情、罪悪感、思考のサインなどを挙げることが出来ます。
それらの見分け方のポイントは、表情、頭の向き、姿勢、タイミング、文化的表示規則、文脈などの目線以外の情報とともに考える、ということです。
例えばケース①の状況では、
子どもの目線が下に向くのと同時に頭の向きが下に向いたら、子どもは恥感情を抱いているということが推測されます。
ケース②の状況では、
ディーラーがやはり目線が下に向くのと同時に頭の向きが下に向いたら、ディーラーは恥感情、もしくは罪悪感を抱いていると推測されます。ただしケース①の場合とは異なり、この場合、ディーラーは何らかのウソをついている可能性があります。なぜか?ここで簡単に説明します。人がウソをつくとき、特定の感情を抱きやすいということが知られており、その一つが罪悪感なのです。
ケース③の状況が一番の問題にしたいよくある状況です。
面接官の質問に対し、応募者は、解答をはじめる前に一瞬目線を下げた、この動きは何を意味するのでしょうか?
応募者の何らかの後ろめたい気持ちの表れでしょうか?
ウソをでっち上げてる証拠でしょうか?
それとも…!!!
丁度区切りが良いので本日はここまで!
ではまた次回お会いしましょう。
清水建二