表情分析官の道④から随分経ってしまいました。
今一度これまでの内容をまとめますと、表情分析の専門家を目指す最初のステップは、次の3つです。
①TOEIC900点程度の英語力を有すること
②認定FACSコーダーになること
③FACSに関する基礎文献を読むこと
です。
今回のテーマは、
必須条件③FACSに関する基礎文献を読むこと
です。
表情分析を学ぶものとして絶対に外してはならない基礎文献があります。
それは、
Paul Ekman, Erika L. Rosenberg. What the Face Reveals: Basic and Applied Studies of Spontaneous Expression Using the Facial Action Coding System (FACS) (Series in Affective Science), Oxford University Press, USA; (2005/4/14)
です。FACSを用いた基礎研究及び応用研究が掲載されています。
FACSを用いてどのような研究がなされ、どのような研究の可能性があるのか、FACSで何がわかるのか、などがよくわかるようになり、様々な驚きと創造力が湧き起こってくる専門書です。
FACSで研究をする者、表情分析をする者にとって必読書です。
私はことあるごとに何度も読み返しております。
さて、ここまでの内容をマスターすれば、表情分析とは何ぞや?ということがビビットにイメージ出来、プロの表情分析官を目指す門をたたくことが出来る、と言えるでしょう。
よくぞここまで、どうぞこれから
です。
プロの表情分析官になるにはこの①~③を土台にして、さらなる学びが必要です。③に挙げた以外の様々な個別論文やレビュー論文を常に読み続ける必要があります。自身の表情分析の関心に応じて心理学以外の学問を学ぶ必要もあるでしょう。また、自分で実際に様々な動画をFACSを用いて分析し、スキルをどんどん高める必要もあります。
う~ん!大変!!
大変ですが、表情分析の分析対象である人の感情や心がそれだけ複雑だということですね。
私たちはそんな複雑な現象を、無意識に解釈し、日々コミュニケートしているのです。私たちの無意識の力は凄い!
この無意識のプロセスを能力の限りを尽くして「見える化」したい!という情熱のある方は、プロの表情分析官を目指す素質、Good!!でございます。
さて、そんなマニアックな情熱のある方々―すでに5人お申し込みを承っておりますがーにお知らせです。プロの表情分析官になる手ほどきをさせて頂く第1弾として講座を開講致します。その名も…
「表情分析エキスパートコース表情分析ゼミ編」
です!!
本コースでは、4月から6ヶ月に渡って、表情分析をする上で核となるFACSアクションユニットの講義、表情分析に関わるレビュー・個別論文の読解、FACSを用いた分析及び議論を行わせて頂きます。本シリーズ「表情分析官への道」で紹介させて頂いた、
①TOEIC900点程度の英語力を有すること
②認定FACSコーダーになること
③FACSに関する基礎文献を読むこと
の中の②の核となる部分と③の一部、そしてその先までも講義します(①については別途講座を検討中です)。
受講生の皆様にもFACSを用いて実際に表情分析をして頂きます。
分析結果をプレゼンして頂き、考察、議論もして頂きます。
この講座を開講するにあたり、本当にこの情熱的にマニアックな講座に申込集まるのかな?と思っておりましたら、もうすでに5名様のお申し込みがあり、残席1名様分が残っております。お申込みされた方、ありがとうございます。
お申込みをご希望の方は、以下のURLからよろしくお願い致します(残席1名様です!)。
http://www.microexpressions.jp/course/course_exp_20160409.html
それでは!お申込みをされた方は講座開講までウキウキしながらどうぞお待ち下さいませ。
表情分析の深淵にお連れすることをお約束いたします。
清水建二