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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

会話をコントロールするソフトパワーとハードパワー

 

まずはこちらの動画をご覧ください。

 

 

この3分間の動画に様々な微表情やしぐさが表れているのですが、

その中でも特徴的な微表情及びしぐさをご紹介させて頂こうと思います。

 

0:16でキャスターの左の口角が引き上げられます。

これが「軽蔑」の微表情(正確には「幸福」「怒り」「軽蔑」の混合微表情)です。

0:12のところで総理のイヤホンを外し話し続ける姿勢に対し、

「道徳的に許せない」という感情がキャスターの微表情に表れたのだと

推察されます。

 

0:22~0:32で総理が左手の手のひらをこちらに向けて論を展開しています。

これは、自己の主張を強く主張したいときに表れるしぐさだと考えられています。

「まずは私の話を最後まで聞いて下さい」という総理の心の表れかと思われます。

 

1:38で総理の眉がハノ字になります。これは「悲しみ」の微表情です。

「~批判ばかりしているとこれは何も~変わりません。」という

セリフを述べている総理の心の中は「悲しみ」感情であると推察されます。

 

1:39でキャスターが「私は何も批判していません。」と言いながら右手を

左右に「ノー」と振っています。表情には「怒り」の微表情が表れています。

これは、言葉・しぐさ・表情が調和されている好例だと思います。

ウソをついている人は、この調和のどこかが崩れます。

 

1:40で総理が目を閉じながらイヤホンを外します。

目を閉じて話すのは、外部からの情報をシャットアウトし、

自分の論に集中するためです。

 

1:42でキャスターの顔には先ほどと同じ「軽蔑」の微表情

(正確には「幸福」「怒り」「軽蔑」の混合微表情)が表れています。

キャスターの心理状態は先と同様であると推察されます。

 

会話の流れをコントロールする方法は強制的(物理的)なやり方もありますが、

相手の微表情を読み取りながらコントロールできれば、相手の意見や思いを

汲み取りながら、自然に良い会話の流れを生み出すことができます。

 

今回取り上げさせて頂いた場面では、相手の表情を見ることは

そもそもできない状況だと思われますが、相手の顔をみて

会話をすることはとても大切なことだと改めて実感させられます。

 

清水建二