微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

Lie to meから学べる表情学7

本日のブログはLie to meのウソ・ホントです。

 

Lie to meエピソードⅠの4話で、花嫁が自分の名前を言うとき、彼女の片方の肩だけが上に動きます。この動きから、ライトマン博士らは花嫁が自分の名前について嘘を言っているのではないかと疑います。

 

この解釈は科学的に正しい?正しくない?

 

正解は、正しい!です。

 

これはどういうことでしょうか?

これは「微動作」という現象です。

 

「微動作」とは、抑制された感情が無意識のうちに表れる断片的な身体の動きのこと、を言います。「微動作」は「微表情」同様に瞬間的に、かつ、さりげない動きとして表されます。

 

本編でのシーンを例に解説してみます。

アメリカ人は、自分の発言に自信がないとき、両方の手のひらを上にし、両肩を上げます。肩をすくませる、と言った動きです。例えば「I don't know」と言いながら、もしくは言うかわりに、こうした動作をします。

 

この動きが「微動作」として行われるとき、片方の肩だけ、もしくは片方の手のひらだけの動きとして断片的に表れます。

 

ただ「微動作」は、ジェスチャーの元の意味を知っていないと解釈出来ません。

つまり「微動作」は、文化ごとに異なり得るジェスチャーの表れであるため、

その動きは万国共通の意味として解釈できないのです。

 

そもそも万国共通のジェスチャーってあるんでしょうか?

それはまた後のブログネタにとっておきましょう。

(いち早く知りたい方は、以下の参考文献を見てみて下さい。)

 

私がよく目にする日本人の「微動作」は「うなずき」ですね。

「~について知っていますか?」という問いに「私は知りません。」

と言いながら、微妙に首を縦に振り、うなずいている方がいらっしゃいます。

 

「微動作」について詳しく知りたい方は、以下の書籍のp.95~からが参考になります。

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

 

 

万国共通なジェスチャーについて知りたい方は、以下の論文が参考になります。

Matsumoto, D., & Hwang, H. S. (2013). Cultural similarities and differences in emblematic gestures. Journal of Nonverbal Behavior, 37(1), 1-27.

 

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清水建二