微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

解説―微表情読みとりトレーニング問題2

先週の水曜(6月4日)に出題しました「微表情読みとりトレーニング問題2」の解説を本日はさせて頂きたいと思います。

 

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「驚き」で開かれた口

 

※本画像の権利は、株式会社空気を読むを科学する研究所に帰属します。無断転載を禁じます。

 

動画開始4秒後くらいに口が開きます。

「アゴが落ちる」といった方が適当かも知れません。

これは「驚き」の表情を示します。

「驚き」表情は「目と口があんぐり空いた表情」ですが、この方の場合は、口から「驚き」の微表情が漏れ出たようです。

 

またよく観察すると呼吸を瞬間的にしているのがわかるかも知れません。

 

思ってもなかった事柄が明るみになったときに感情を抑制した結果、「驚き」の微表情は、表れます。

 

私が塾で教えていたとき、数学の問題の解き方や英文和訳のアプローチを発見した瞬間の生徒の顔によく見られました。試験監督中や授業中に、こうした「驚き」の微表情→微笑という一連の流れをよく見ていた私は、これが「知的好奇心」という感情なのかも知れないな~としみじみ思っていました。

 

 

清水建二