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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

笑い不動

仏を読む

 

本年最後の投稿は私の愛してやまない不動明王像についてです。

 

不動明王様には色々な種類がございますが、

笑っている不動明王様にお目にかかったことがある方はいないはずです。

しかしお不動様のお顔をよく拝していると笑顔が見えてきます。

笑顔の痕跡が見えてきます。

 

以下のお不動様のお顔をご覧ください。

 

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運慶作 横須賀の浄楽寺所蔵の不動明王

 

やはり、忿怒のお姿をしております。

しかしよく観て下さい。

不動明王様のお顔には笑顔の痕跡が認められます。

どこでしょうか?

目尻です、目尻を観て下さい。

お不動様の目尻には笑ったときに出来るしわ、

カラスの足跡が確認できます。

 

特定の表情を何度も長い年月をかけてする人には

その表情特有のしわが顔に形成されます。

目尻に笑いじわがある人というのは、

長い年月をかけ、日々笑顔を絶やさない人です。

 

そう、お不動様は今はこのような忿怒のお姿をしていますが、

平生はきっとニコニコしているのだと推察されます。

 

観音三十三化身

 

仏はあらゆるものに姿を変え、私たちを仏道の道に導こうとする。

 

お不動様も例外なく、仏の化身です。

 

仏のにこやかな表情の痕跡が不動明王の目尻に残されている

 

私にはそんなふうに思えてきます。

 

洗練された仏師の魂には仏の心が宿るのでしょうか?

 

 

それでは良いお年をお過ごしくださいませ。

 

 

清水建二