微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

トランプ大統領の「真珠湾攻撃」発言に高市首相はどう反応した?


米ワシントンで19日(日本時間20日)に行われた日米首脳会談において、
トランプ大統領の「真珠湾攻撃」発言に対する高市首相の反応が様々に報道されています。

私の所感を書きたいと思います。

 

まずは件の動画をご覧ください。

youtu.be

 

トランプ大統領の発言と高市首相の反応を整理します。

 

記者:なぜ日本や欧州などの同盟国に

イランを攻撃することを事前に知らせなかったのですか?

トランプ大統領:誰にも言わなかったのはサプライズにしたかったからだ。

 

高市首相は、大統領の方を向き微笑を浮かべています。
常識的に考えて礼儀としての微笑でしょう。

 

トランプ大統領:サプライズということを知っているのは、

日本以上の国はないでしょう。

 

このとき高市首相は、日本側の方を向き、

微笑を保ったままわずかに上唇を引き上げます。

嫌悪微表情です。

 

大統領の発言は続きます。
トランプ大統領:なぜ事前に知らせてくれなかったんだ…

 

この発言の直前から高市首相の顔から微笑が消え、
眉が引き上げられ、目が見開かれます。姿勢は後退します。興味・関心・驚きです。
「どんな発言がなされるのだろうか」と情報を求めている段階だと考えられます。
先の嫌悪と合わせて、微笑が消えたことから嫌な予感がしたのかも知れません。
視線は下方、日本側に向かいます。

 

そして、問題のワードが発言されます。

トランプ大統領:…パールハーバー(真珠湾攻撃)のことを?

 

このとき、高市首相の眉と瞼の引き上がりは最高潮を迎えます。
視線は正面の方に戻り、口をわずかに開けますが、すぐに閉じます。
何か発言しようとした可能性があります。

 

トランプ大統領の方を少し向き、また日本側に向き直します。
微笑を戻しつつも眉が引き上げられ、目が見開かれます。
そして、わずかに上唇が引き上げられます。2度目の嫌悪微表情です。

 

これらの嫌悪微表情は何に対して向けられているのでしょうか。
原則、視線の向けられる先が感情が向けられる先です。
上記の通り、高市首相の視線の向きは定まりません。

 

トランプ大統領から不遜な発言を引き出した記者に対する嫌悪でしょうか。
高市首相自身が適切に返せなかったことに対する自己嫌悪でしょうか。
トランプ大統領の発言そのものに対する嫌悪でしょうか。
はたまた、どこに嫌悪を向けたらよいのか迷っていたのかも知れません。

 

これらの可能性が考えられます。
どれか一つかも知れないし、全てかも知れません。

 

いずれにせよ微表情ですので、
この場で自身の感情を発露することは相応しくないと思われたものと考えます。

 

ところで、私たちがトランプ大統領の立場だとします。会議の場などで発言し、

先方に高市首相のような表情をさせてしまったら、どうしたらよいでしょうか?

 

対応の仕方は色々ありますが、まずは微表情に気づくこと。

微表情に気づくことが出来れば、相手を尊重したコミュニケーションを

生み出すきっかけを得ることが出来ます。

 


参考Web:
トランプ大統領 日米首脳会談で「真珠湾攻撃の冗談を飛ばした」 米紙報道(2026年3月20日)

 

清水建二