昨年に引き続き、今年も金沢工業大学の情報フロンティア学部心理情報学科の学生さんを対象に表情分析・観察に関する特別講義を行わせて頂きました。
テーマを「2018年版微表情を利用した理と情のバランス力構築セミナー」と題し、表情分析・観察の魅力や方法、活用法を講義させて頂きました。
講義内容は昨年のものを軸にしつつも、紹介する理論を絞り、新しい動画や画像を加え、より学生さんたちに興味を抱いてもらえるような話が出来るように心がけました。
講義風景1
講義風景2
次のような流れで講義させて頂きました。
1.表情観察の魅力
・微表情検知プレテスト
2.表情観察の方法
・表情の基礎知識
・表情観察/分析の方法
・微表情検知トレーニング
3.表情観察の活用法ー表情を読んだその後に
・感情を知的にマネジメントする
・微表情検知ポストテスト
4.まとめに代えてー今すぐ使えるTips
特に昨年は実施しなかった微表情検知テストを講義前と後で実施したことで、「微表情ってトレーニングすれば読み取れるようになるんだ!」という感覚を抱いてもらえるように工夫しました。また「将来あるいは卒論で表情研究やってくれないかな~」という私の想いを込めて、今年の講義では表情分析の方法論であるFACSや自動表情分析ツールについて概要を説明させて頂きました。
学生さんたちの感想レポート(←評価に関わる課題なのですが、否定的意見があっても問題ありません。なぜならそこが表情研究の乗り越えるべき課題となるかも知れないからです。学生さんたちの純粋な視点をお待ちしております)の完成が楽しみです。
講義終了後、今回の特別講義に招いて下さった渡邊先生に金沢工業大学の図書館の特別な場所に連れて行って頂きました。そこには大学が所蔵する世界を変えた貴重な科学書籍の初版が沢山あり、職員の方に各々の書籍がどのような変遷を経て出版されたかなど、その歴史や経緯を説明して頂けました。
貴重な蔵書が保管されている部屋。1冊数億~になる書籍もあるとか。
これぞ、まさに世界の認識を変えた書籍!!こうした書籍で埋め尽くされています。
図書館で知的好奇心を満たした後は身体的満腹感を満たそうと、先生とゼミ生の学生さんたちとランチへ行きました。金沢工業大学の学生さんや職員さんがよく利用するという洋食屋さんへ。地元に愛される味を堪能してきました。
私はハンバーグをチョイス。ハンバーグとライスのサイズやトッピングを選べて楽しい!そして美味!!トッピングなど色々つけて食べ過ぎてしまいました。
その後は、昨年同様渡邊先生の研究室で表情研究について熱く議論、情報交換という流れ…とは行かず、私はホテルに戻り仕事を、渡邊先生は午後からの講義のために一旦お別れしました。
そして、夜、金沢駅近くで先生と合流し、金沢の味を堪能しながら、表情研究についてお互いの見解や興味を語り合いました。エクマンやマツモトの実験の再現、日本人の表情・微表情、微表情と似て非なる顔面筋の動き、AI表情分析の長短、心理学系の検定試験の是非…などなど表情や感情心理学(を酒の肴に?)についてトコトンお話が出来、本当に幸せな時間でした。お互い結構早口で、情報を多く含んだ一文で話すのですが、それでも時間が足りなかったです。続きは次お会い出来るときのお楽しみです。
ところで金沢の天気は面白いですね。曇り(霧?)・雨・晴れが一日にくるくる変化し山の天気のようでした。そのせいか、空を見上げれば、雲の動きのダイナミックさが手に取るようにわかったり、虹なんかも見れたり、ときに霧みたいのも現われ幻想的に感じることもありました。
金沢工業大学講義後晴れ
講義後3時間後くらいの金沢駅
翌日の金沢駅周辺で虹に遭遇
講義に招いて下さった渡邊先生、図書館&ランチに同行してくれたゼミ生の皆さん、講義を聞いてくれた学生の皆さん、様々な手配をして下さった金沢工業大学の職員の方々のおかげさまで今回の特別講義もとても楽しく行わせて頂き、金沢という地と知にまた一歩、近づくことが出来ました。皆様どうもありがとうございました。またお会い出来る日までどうぞお元気で。
清水建二