微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

2017年9月26日(火)「雨上がりの『Aさんの話』~事情通に聞きました!~」に出演させて頂きました

 

「雨上がりの『Aさんの話』~事情通に聞きました!~」に出演させて頂きました。リアルタイムでは大阪でしか観れないようなのですが、Tverというシステムでどこでも放送後1週間、無料で観れるそうです。次のサイトから清水出演の様子を観ることが出来ます。よろしければ是非どうぞ。

 

tver.jp

 

さて、ここからはネタばれもあるのでテレビをご覧になった後に読まれた方が良いと思われます。

 

意識的にコントロール出来る筋肉と出来ない筋肉があります。コントロールとは「表情を意図的に作る」という意味と「表情を意図的に抑制する」という二つの意味があります。

 

前者の「作る」方が、いわゆる愛想笑いだったり、ウソ泣きと言われるものです。こうしたフリは、意図的に動かせない表情筋の有無で本当にその感情を抱いているのか否かを推測します。愛想笑いだったら目じりにしわがなく、ウソ泣きだったら眉はハノ字にならない、そんな塩梅です。表情筋の一部から感情の有無や強弱を推測するため、正確には微細表情というものから観ます。

 

しかし、人によっては意図的に動かせないハズの表情筋をコントロールできる方もいるため、この方法に加え、表情の出現タイミングや左右対称性なども勘案して最終的に感情の有無を推測することもあります。

 

愛想笑いは人に対する配慮の場合が多いため、その真偽を見抜ける能力があれば、愛想笑いをしている人のやさしさをビビットに感じることが出来ます。ですので私は愛想笑いが好きです。

 

後者の「抑制する」方が、微表情です。抑制しきれない感情が一瞬の表情として顔に漏洩するのです。この微表情を見抜くことが出来れば、その人の本当の感情に気付くことが出来るのです。番組ではウソを見抜くスキルとして紹介して頂きましたが、日常・ビジネスでもこのスキルは活躍します。接待先の先方が本当に今宵の食事を「美味しい」と感じているのか、プレゼントが本当に嬉しいのか、プレゼンで自分の説明が伝わっているのか、自分だけ話過ぎていないのか、交渉時先方はどの条件に重点を置いているのか、部下が仕事にどんなモチベーションを抱いているのかいないのか、なんてことを推測するときに活躍します。

 

今回は、表情・微表情の魅力を「ウソを見抜く」というテーマで紹介して頂きました。それ以外にも活用の場面は沢山あります。本番組を通じて、表情・微表情に興味を持って頂ければ嬉しいです。拙著『微表情を見抜く技術』では、表情・微表情読み取りのポイント及び相手の感情の流れを汲んだコミュニケーション方法を紹介させて頂いております。よろしければ是非に。

 

微表情を見抜く技術

微表情を見抜く技術

 

  

最後になりましたが、本番組制作にかかわって下さったスタッフの方々、タレントの方々、本当にありがとうございました。

 

 

清水建二