ハーバービジネスオンラインにて「テロが起きる現場には8つの前兆がある!得体の知れない募金にも要注意」というテーマでテロが起きる8つの徴候について書かせて頂きました(http://hbol.jp/100577/2)。
本日はそれらの徴候を「見える化」し、テロ予防に役立つTipsを紹介&提案しようと思います。先の記事と合わせて読んで頂きたいと思います。
(1)監視
➡セキュリティー管理者向け:スタジアム、ショッピングモール、重要施設のセキュリティースタッフに写真を撮っている人物を監視するチーム、もしくは役割をつくる。監視カメラや出入り口が写るような角度で写真を撮っている人物がいたら声掛し、写真の中身を見せてもらうように頼む。普通の旅行者などは写真を見せるのを拒否しない傾向にある。犯罪者やテロリストは写真を見せたがらず、見せた場合でも、こちらが聞きもしないのに監視カメラが写っている理由を説明しようとする。
(2)情報収集
➡セキュリティー・施設管理者向け:スタッフ施設のセキュリティー情報や運営情報について「ここだけの話」を絶対止める。特に内部情報は飲み屋などお酒の入った席で耳にすることがある。またカフェでの会話も意外に人に聞かれている。自ら知らず知らずのうちにセキュリティー関連情報を開示しないように気をつけるしかない。
(3)セキュリティーの脆弱性
➡全ての人向け:Broken Window Theoryと同様のロジックである。自分の居住地域、通勤途中、職場周辺の治安や人間関係に意識を向けておく。「誰かがやるだろう。」は誰もやらない。
(4)資金集め
➡全ての人向け:得体の知れない団体からの署名や募金に協力しない。
(5)ツール集め
➡販売店向け:大量購入や料金の支払い方が通常と異なる客がいたら記録しておく。
(6)場にそぐわない人物
➡施設・セキュリティー管理者向け:顔認証システムというものがある。施設に出入り口などに顔認証システムカメラを設置し、その施設とは無関係な人物を検出し、なぜこの施設にいるのか質問する。
例えばNECの顔認証システムが素晴らしい。
(7)リハーサル
➡施設・セキュリティー管理者向け:小規模の電波障害やハッキングなどが起きたら原因解明を急ぐ。テロ本番のためのリハーサルかも知れない。また小規模でも警察官を呼ぶような事態が起きたら、警察官の到着や動きの様子を観察している人物に警戒する。
(8)最終的な準備
➡全ての人向け:中々有効な手立てはないが、下記のシステムが未然に危険表情を認知してくれたり、危険人物の特定を手助けしてくれるかも知れない。
Affectivaの表情認識システム。危険人物特定に期待できるシステムである。
こちらはFaception。80%以上精度で危険人物を探知できる。
国が国家と国民の安全を保障するのは当然ですが、今一度思い出したい言葉があります。
Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
By John F. Kennedy
清水建二