本日は、「ウソ検知の科学」をお送りする予定でしたが、気になるニュースがあったのでそれについて一言書かせて頂きたいと思います。
宗教タブーと嫌悪感についてです。
特定の宗教を信じているからこそ感じてしまう嫌悪感というものがあります。
東京入国管理局横浜支局が、収容中のムスリム男性に誤って豚肉を提供してしまったそうです。
詳しくは以下のURLを参照下さい。
誤ってムスリム男性に豚肉 横浜入管が謝罪、男性は抗議:朝日新聞デジタル
ご存知の通り、ムスリムは宗教上の理由から豚肉を食すことが禁忌となっております。ムスリムにとって豚肉を食べることは、あってはならない、考えただけでも嫌悪感を感じることのようです。
こうした宗教と食のタブー、このことを抽象的に言えば、宗教タブーが引き起こす嫌悪感と言えましょう。私たち日本人はピンとこないのが正直なところです。このことについて非常にわかりやすい例え話があります。
検尿に使用した検尿用のカップがあります。
それを洗剤でよく洗います。
それを顕微鏡で検査したところ、雑菌などなく、
科学的にクリーンな状態であることがわかりました。
それにお茶を注ぎます。
さぁ、どうぞ、お飲み下さい。
…。
まぁ、なんか嫌ですよね。
「科学的に人体に何の影響もなくても、何か嫌!」
これが宗教タブーが引き起こす嫌悪感に似ていると、学部時代、私はある恩師に教えて頂きました。
なるほど、と当時の私は至極納得し、それからというもの、宗教タブーが引き起こす空気感というものを考えるようになりました。
食に関するタブーだと、万国に共通するところでは、人肉がそうですが、人肉は見た瞬間、考えた瞬間、強い嫌悪感に襲われますよね。この2行を書いている私の顔にも嫌悪が浮かんできています。宗教タブーを理解するには、こうした強い嫌悪感よりも「よくわからないけど、何か嫌」という理解が大切なようです。
それが、なぜだったか、明確な理由は忘れてしまいました。
様々な外国人の方々と交流が増える昨今、相手が感じる「何か嫌」を知る予備知識は益々コミュニケーションにとって大切になりますよね。
え、予備知識がなかったら?
それはリアルタイムで感じましょう。
リアルタイムで察しましょう。
どうやって?
微表情が読めれば、相手の「何か嫌」をいち早く察することが出来ます。
と、弊社の宣伝をさせて頂き、本日のブログの締めとさせて頂きます。
清水建二