微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

2016-01-01から1年間の記事一覧

『微表情を見抜く技術』を10倍活かす!①夫婦間コミュニケーションパート①

私の自著、『顔色をうかがうは正解だった!0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』を読んで頂いた方々にさらに微表情検知力を高めて頂き、感情が彩る素晴らしきコミュニケーションライフを送って頂くために、書籍の内容に沿った問題演習や応用問題、補論をさせ…

早く人間になりたいー嫌悪を感じる5ステップ

私は普段、感情について説明するとき、感情の核となる意味をお伝えしています。しかし、少し感情の深淵を覗いてみると、その深さや複雑性というものが垣間見えてきます。それは、畢竟、私たち人間という知的生物の複雑さに通じています。 本日は、私たちの複…

今週の微表情

どんな微表情が観られますか? 感情が抑制された理由は何でしょうか? 清水建二

顔文字の本気度を数値化する

携帯メールの顔文字や絵文字が、テキストメッセージだけでは伝わりにくい気持ちを表すために存在していることは言うまでもありません。しかし、その気持ちの本気度を表現するには、まだまだ対面コミュニケーションに劣るところが多分にあります。 顔文字の本…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―幸福編

本日は、「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―幸福編」です。 しかし、、、いつもとは事情がちょっと異なります。ま、取り敢えず、いつもの流れで始めます。 幸福とは、どんな感情なのでしょうか。 幸福の表情は、口角と頬が引き上がるというものです。…

注意力テスト

本日は皆さんに次のテストに挑戦して頂きたいと思います。 注意力テストです。 問題:白い服を着ているチームは何回パスをするでしょうか? 正解は…何回でしょか? 白い服のチームを黒い服のチームが交互にパスをしているために目で追うのはなかなか大変だっ…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―驚き編

本日は、「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―驚き編」です。 驚きとは、どんな感情なのでしょうか。 驚きの表情は、眉が引き上がり、目と口が開かれる、というものです。驚きは、予期していないモノの出現によって引き起こされます。驚きを感じている…

空気を読むを科学する研究所2016年後期公開コーススケジュール

本日は、空気を読むを科学する研究所が個人様向けに開講させて頂く2016年後期スケジュールについてお知らせさせて頂こうと思います。 ①ビジネスマンに使える「空気を読む力」―微表情から察する相手のホンネ(1日版) 日時:9月8日(木)10:00~18:00 料金:30…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―恐怖編

本日は、「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―恐怖編」です。 恐怖とは、どんな感情なのでしょうか。 恐怖の表情は、眉が引き上がると同時に眉間に力が入ります。そして目は見開き、下まぶたには力が入ります。口角は水平に引かれます。表情全体がこわ…

2016年8月17日(水)キャリタス就活フォーラムDISCOイベント振り返り

本日は、本日開催されましたキャリタス就活フォーラムby DISCO様のイベントを振り返らせて頂こうと思います。 場所は、 いつもと違うアングルから… 東京ビックサイトです。 実は2017年に新卒で社会人となる学生さんに贈る最後のセミナーでした。 私が担当し…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―悲しみ編

本日は、「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―悲しみ編」です。 悲しみとは、どんな感情なのでしょうか。 悲しみの表情は、眉の内側が引き上がり、口角が下がり、下唇が上に引き上がる、というものです。悲しみは、大切なモノ・人を失うことで引き起こ…

微表情プロジェクトから出版記念パーティーへの軌跡

Photo by 永田知之 写心庵 8月7日の日曜日に出版記念パーティーにお越し下さった皆様、本当にどうもありがとうございました。 関東近郊だけでなく、大阪や福島から来て下さった方もおり、こんなにも多くの方々に愛されているのだな、と改めて実感させて頂…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―怒り編

本日は、「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―怒り編」です。 怒りとは、どんな感情なのでしょうか。 怒りの表情は、眉が中央に寄り、目が見開き、下まぶたに力が入り、唇が上下からプレスされる、というものです。怒りは、目的達成を阻む障害物や不正…

感情マーケティングの秘密―声編

たまには表情以外のお話でも書かせて頂こうと思います。 表情、ボディーランゲージ、声といった様々なチャンネルから人の感情は発せられます。本日はその中でも声に焦点を当て、声が人の感情にどのような影響を与えるかについて紹介しようと思います。 ・音…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―嫌悪編

本日は、「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―嫌悪編」です。 嫌悪とは、どんな感情なのでしょうか。 嫌悪の表情は、鼻の周りにしわが寄る、というものです。嫌悪は、不快なモノ・人に接することで引き起こされます。嫌悪を感じている人は、不快なモノ…

釈明のロジック

先日、テレビ東京の「仰天 珍ランキング」という番組に出演させて頂きました。そのとき私が出演させて頂いたコーナーは、謝罪会見をランキングする、というコーナーでした。 危機管理の専門家の方とマナー講師の方と私とで正しい謝罪・間違った謝罪というも…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―軽蔑編

本日は、「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―軽蔑編」です。 軽蔑とは、どんな感情なのでしょうか。 軽蔑の表情は、左右どちらかの口角が引き上げられる、というものです。軽蔑は、不道徳な行為を目撃すること、優越感・嫌悪感を抱くこと、によって引…

2016年7月18日(月)キャリタス就活フォーラムDISCOイベント振り返り

本日は、祝日の月曜日に開催されましたキャリタス就活フォーラムby DISCO様のイベントを振り返らせて頂こうと思います。 場所は、東京ビックサイトです! 最近、イベントの日は、曇りの日が多かったので久々の晴天で凄く気持ちよかったです(同時にもの凄く…

6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法―プロローグ

弊社のプログラムの中に「6割は勝つ方法!科学的感情アプローチ法」というものがあります。 「こんな感情にはこんなリアクションが適当ですよ。」 「こんな感情にはこんな言葉をかけると良いですよ。」 ということをサジェスションするプログラムです。 この…

テロリズムの空気番外編

ハーバービジネスオンラインにて「テロが起きる現場には8つの前兆がある!得体の知れない募金にも要注意」というテーマでテロが起きる8つの徴候について書かせて頂きました(http://hbol.jp/100577/2)。 本日はそれらの徴候を「見える化」し、テロ予防に役…

様々な「文化的」表情を学ぶ必要性

以前のブログで、私たちには日系人か日本人かを表情から区別することが出来る、というお話を紹介いたしました。このお話の背景にある考えは、表情識別内集団優位性(in-group advantage)というものです。表情を識別するうえで、自分の所属する文化圏の人々…

偏見に潜む評価尺度

みなさんは、自身が属している集団とそれ以外の別の集団に対して、どんな感情を抱きますか? みなさん自身が女性なら男性、大人なら子ども、A会社ならB会社、中間層なら富裕層と貧困層、健常者なら障害者、仏教徒なら異教徒、日本人なら外国人、前者が自身…

嫌悪と軽蔑を頻繁かつ同時に抱く人は、生きづらい?

感情と健康に関わる研究は数多ありますが、本日はそうした先行研究の結果からわかっていることではなく、私の日々の観察から感じていることを書かせて頂こうと思います。 以前にこのブログで、精神疾患とその表情について書かせて頂いたことがあります。そ…

プラットホームのボディー・ランゲージー鉄道自殺編③

今回のブログでは、鉄道自殺者の病歴、心理、表情について扱いたいと思います。 鉄道自殺者の病歴 地下鉄を利用した自殺者に関する28の調査をまとめた研究によると(Ratnayake, Links, & Eynan, 2007)、地下鉄自殺を試みた人々の大部分は、重度の精神病の影響…

2016年6月23日(木)キャリタス就活フォーラムDISCOイベント振り返り

本日は、一昨日開催されましたキャリタス就活フォーラムby DISCO様のイベントを振り返らせて頂こうと思います。 面接対策を通じて、相手の意図を感じ、自分の想いを正しく伝え、コミュニケーションの場を適切に治めるためのTips、「感」・「伝」・「治」をお…

プラットホームのボディー・ランゲージー鉄道自殺編②

鉄道自殺の意図を持っている人を見た目から判断することはできるのでしょうか? これまでの調査報告から鉄道自殺の意図を持つ人の異常な行動が目撃されており、注意深く観察していれば、未然に自殺を食い止めることができるかもしれない、というのが一応の解…

プラットホームのボディー・ランゲージー鉄道自殺編①

鉄道のプラットホームの人々の動きをふと眺めていると、携帯を使っている人、本や新聞を読んでいる人、広告や空などを眺めている人、一緒にいる人と会話している人…と、さまざまです。 こうした人々はみな、電車に乗り込む束の間を過ごす、という目的を持っ…

FACSが計測しているもの

視認可能な顔の動きを計測するためのツールにFACS(ファクス)というものがあります。本ブログでも時々、紹介させて頂きました。本日はFACSについて寄せられた質問の中でも最も多く頂く疑問にお答えしたいと思います。 FACSの概要については弊社HPをご覧く…

『微表情を見抜く技術』にかけた想い

2016年7月22日に飛鳥新社様から私の処女作、『微表情を見抜く技術』が発売されます。 本書を書き上げるにあたり、私の情熱を余すことなく注ぎ込みました。その情熱のコアとなる部分を本日は紹介させて頂きたいと思います。 ①センス・オブ・ワンダー 不思議!…

子どものウソと年齢との関係

前回に引き続き、子どもとウソとの関係についてご紹介いたします。 3歳から6歳の子どもを対象に次のような実験がなされました(Nysse-Carrisら, 2011)。 様々な子どもと母親のペアが待合室に通されます。その待合室には、おもちゃが置かれています。母親と子…