微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

機械の目はどこまで読みとれる?-笑い・痛い表情編

機械の目、つまりカメラはどこまで私たちの表情を適確にとらえることが出来るのでしょうか?人の目と比べて機械の目(表情分析能力のあるカメラ)は表情読解力に優れてるのでしょうか?本日はそんな謎に迫ります。 ①怒りを隠した笑顔vs真の笑顔(Hoqueら,2012…

続続・ミラーリングの科学

ミラーリングをされた人は、その人の動きを真似た人だけでなく、他の人、モノに対しても好感を抱き、同族的な意識を抱く、というミラーリングの波及効果について前回の最後でご紹介しました。 ミラーリングの波及効果はどんなところまで及ぶのでしょうか? …

続・ミラーリングの科学

前回は、好感を持つ人の身体の動きを無意識に真似てしまうミラーリングという現象についていくつか紹介させて頂きました。本日はその続きです。 ・ 赤ちゃんのミラーリング 発達心理学の研究より、赤ちゃんもミラーリングをすることがわかっています。赤ちゃ…

ミラーリングの科学

本日は、ボディーランゲージのお話です。 心理学のハウツー本で必ずと言ってよいほど取り上げられる、ミラーリング。 でも、そういった書籍に書かれていないことが意外に沢山あります。 3回に渡ってミラーリングの科学をご紹介したいと思います。 そもそもミ…

続続続・愛想笑いと本当の笑い

本当の笑顔と作られた笑顔の違い、本日は、七つ目、最後の指標です。 七つ目の指標は、本当の笑顔の場合、口角の引き上げが最大になるときと目の周りの筋肉の収縮が最大になるとき、二つの動きがシンクロする、というものです(Ekman & Friesen, 1982)。 作ら…

続続・愛想笑いと本当の笑い

前回の続き、本当の笑顔と作られた笑顔の違い、六つ目の指標です。 口角の引き上げと目の周りの筋肉の収縮を伴う笑顔をドゥシェンヌ・スマイルと言いました。一般的に、このドゥシェンヌ・スマイルは、心から楽しい気分でないと、顔に表れないとされています…

続・愛想笑いと本当の笑い

以前のブログで、愛想笑いと本当の笑顔の違いについてご紹介いたしました。今回はその続きです。 以前の内容を簡単に振り返ると、作られた笑顔と本当の笑顔には3つの特徴的な違いがありました。一つ目は、非対称性です。本当の笑顔は左右対称ですが、作られ…

人は見た目が9割?―ゲイorストレート編

ゲイかストレートか、見た目からその違いが分かるか? そんなことに関しても科学は真剣にその答えを探ろうとしてきています。 実は多くの研究から顔のみの情報から、私たちは偶然レベルを超える割合で ゲイかストレートかを見分けることができるということが…

タッチの男女差

前回のブログでは、タッチによって多くの感情を伝える・伝わることをご紹介いたしました。その中で、男性は怒り感情に感度が鋭く、女性は幸福感情、共感感情に感度が鋭いことを書きました。これはなぜなのでしょうか? タッチの男女差の説明をする前にもう少…