微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

空気を読むを科学する研究所主催セミナー&コース情報(2020年8月27日情報)

空気を読むを科学する研究所主催のセミナー及びコース情報をお知らせいたします。2020年8月27日(木)時点において開講予定の講座は次の3つです。

 

①「Matsumoto博士の微表情分析イントロダクションオンラインセミナー」(9月26日(土)10:00-11:30実施)

②「表情・動作分析総合コース」(10月10日より開講)

③「清水ゼミ」(10月31日より開講)

 

全てZoomを通じたセミナーです。以下、簡単にご紹介させて頂きます。

 

①の「Matsumoto博士の微表情分析イントロダクションオンラインセミナー」(9月26日(土)10:00-11:30実施)は、かの有名なDavid Matsumoto博士をお迎えし、実施させて頂くセミナーです。初めて表情分析について学ばれたい方、Matsumoto博士の表情分析法を学ばれたい方、是非このチャンスにご受講下さい。総セミナー時間は1.5時間です。受講料は3,000円(税別)です。定員は30名です。詳細及びお申込みは、次のページよりお願いします。

peatix.com

 

②の「表情・動作分析総合コース」(10月10日より開講)は、表情・動作分析に関心があり、これから研究や実務で積極的に活用されたい方のための講座です。半年間にわたる座学・ワークショップ・課題などの様々なトレーニングを通じて、表情・動作分析実践者を目指します。総講義時間は24時間です。受講料は100,000円(税別)です。定員は10名です。詳細及びお申込みは、次のページよりお願いします。

peatix.com

 

③の「清水ゼミ」(10月31日より開講)は、表情分析の専門資格であるFACS取得後、表情分析のエキスパートや教授側になるために、研磨を重ねる講座です。学術論文を読み、関連動画をFACS分析し、それぞれの専門分野やビジネスシーンのケースに応用させる方法を議論・実践します。総講義時間は24時間です。受講料は100,000円(税別)です。定員は10名です。詳細及びお申込みは、次のページよりお願いします。

peatix.com

 

皆さまと学べますことを楽しみにしております。

 

清水建二

想いと命の連鎖

2020年8月13日(木)放送のNHKおはよう日本」で、私の母が偶然見ていたニュースの特集「”史上最悪”インパール作戦 100歳元日本兵の証言」(7時17分頃)を見るように知らせてくれました。

 

私もそのニュースを見て観ました。

 

日本兵、現在、新潟県村上市にお住いの佐藤哲雄さん、100歳。

第二次世界大戦中のインパール作戦での出来事を証言されていました。

 

日本兵の多くが敵の攻撃よりも栄養失調やマラリアで命を落とし、ご自身も銃弾を受け、酷い怪我を負った様子を語られていました。利他的な気持ちが失われ、人が人でなくなり、飢えや精神的な苦しみから解放されるため、自害した方もおられたようです。

 

そんな中、佐藤さんはある言葉が戦地で大きな支えとなり、どんなことがあろうと「生きねばならない」と思われたそうです。

 

その言葉とは、

 

「戦地に行っても死ぬばかりが国のためじゃない。生きて帰ってきて日本のために働け。」(7時23分)

 

出征前の上官である三田清四郎(三田:サンタ)少佐の言葉です。

 

佐藤さんは、この言葉を糧に、終戦まで2年にわたりビルマの戦場を逃げ続け、生き延びることが出来たとのことです。

立派に死ぬことが当たり前だとされていた時代において、上官の言葉がなければ「生きねば」という考えはおきなかっただろうと、戦況が悪化していく中でその言葉の重みを感じられたそうです。

 

佐藤さんは、帰国後も三田少佐の言葉が頭から離れず、林業などで生計を立て、終戦から75年、現在、多くの孫とひ孫に囲まれ、戦争のない平和な暮らしを実感しておられるそうです。

 

この佐藤さんの元上官、三田清四郎少佐とは、私の曾祖父です。

 

私は、自身の曾祖父に会ったことはありません。戦争に関わるこうした話もほとんど聞いたことがありません。しかし、母が偶然見たテレビの特集から曾祖父の過去を知ることが出来ました。自身の祖先が残した言葉、想いが佐藤さんの人生に大きな影響を与え、命がつながったことを知りました。曾祖父を誇りに思います。

 

自分が発する言葉、想いが、廻り巡って周りの方々にどんな影響を及ぼし得るのか。

 

人に教授する仕事を多くする私にとって、改めて、気を引き締め、不動の心を持ち、適切な言葉遣いと誤解されない伝え方を工夫し、これからも誠実にコンテンツを発信していこうと思いました。

 

 

追伸:

現在、防衛省で教えるようになって4年。新潟県村上市には私が教えているお客さんがいます。ご縁なのですね。きっと。

 

追記情報(2020年8月15日):

放送のアーカイブです。

www.nhk.or.jp

 

 

清水建二

嘘検知表情分析入門セミナー in 福島

2020年8月22日(土)13:00より嘘検知表情分析入門セミナーin福島を開催します。空気研として、福島県は初上陸の地となります。これまで福島から東京のセミナーにいらして下さった方々、ありがとうございます。今回は、空気研が福島に伺わせて頂きます。

 

内容は、表情分析を用いた嘘検知です。次の5つの表情ポイントから嘘を推測する方法をお教えします。

 

①感情語と表情との不一致

➡言葉と表情とが一致していない!

②微表情

➡抑制された感情が一瞬の表情として漏洩している!

③感情抑制・認知的負担のサインとシグナル

➡感情が抑制されている!めっちゃ必死に考えている!!

④信頼できる筋肉

➡動くハズの筋肉が動いていない!

⑤ベースライン比較

➡単なる緊張と嘘に関わる緊張との違いがある!?

 

空気研のコンテンツの特徴は、科学と経験則の融合です。単なる科学的知見を紹介して、終わり、なんてことはありません。ある特殊な経験を通じた人にしか出来ない経験則を披露して、皆さんもマネをして下さい、なんてこともありません。科学的根拠に基づき、かつ実務にも使える知見とスキルを、豊富な静止画や動画を用いてご説明及びご提供します。

 

セミナーの講師を務めますのは、認定FACSコーダーの長谷川隆広さんです。空気研の講師の中で最も分析力が高く、鋭い分析眼で、真実と嘘を見分ける能力があります。

 

詳細及びお申し込みは、次のリンクからお願いします。

peatix.com

 

一人も多くの方に参加して頂けることを願っております。

 

清水

Matsumotoメソッド™(MiX™ オリジナル日本語版)を用いた微表情検知トレーニングオンラインセミナー

2020年8月15日(土)13:00-15:00にZoomにてMatsumotoメソッド™(MiX™ オリジナル日本語版)を用いた微表情検知トレーニングオンラインセミナーを開催します。

 

トップセールスの営業マン、部下の気持ちを汲み取るのが上手いマネージャー、お客様からの評判が良い接客スタッフ、ウソ検知力の高い警察官、クライエントのホンネを引き出すカウンセラー…etc.そんなこれまで経験や勘により培われた暗黙知を微表情検知法と科学的感情アプローチ法によって「見える化」します。名人芸をスキル化します。

 

今回のセミナーの特徴は、表情研究で著名なマツモト博士のメソッドと弊社の知見とをコラボさせ、微表情を見抜き、日常・ビジネスコミュニケーションで活用する方法を学んで頂ける点です。

 

セミナーが終わるころ、受講生さんの微表情検知率は、平均80%になることが期待されます。

 

詳細及びお申し込みは、次のリンクからお願いします。

 

peatix.com

 

オンライン上で皆さまとお会い出来ますことを心待ちにさせて頂いております。

 

清水

ディビッド・マツモト博士からの推薦文

 

この度、ディビッド・マツモト博士から推薦文を頂きました。こちらです。

 

 

Kenji Shimizu is an expert in the Facial Action Coding System and microexpressions. He is a critical thinker and voracious consumer of the science of nonverbal behavior. His company, the “Institute for Science and being Sensitive to the Situation,” has been loyal Humintell affiliates since 2014. As an official re-seller of Humintell online training products for the past six years, Mr. Shimizu has improved the interactive capability of both Japanese executive professionals and corporations as a whole. I highly recommend him and his company for consulting, resource development as well as training in nonverbal communication and microexpression analysis with no hesitation.

 

David Matsumoto, Ph.D.

Director of Humintell

Professor of Psychology, San Francisco State University

 

 

弊社設立6年目に世界的に著名な博士よりこのような推薦文を頂き、本当にありがたく思います。近いうちに弊社HPにも掲載させて頂こうと思います。

 

ご存じのように、マツモト博士は、表情研究の権威であるポール・エクマン博士のお弟子さんであり、現在でも表情に関わる最先端の研究をされている現役で最も有名で多産の研究者です。私の著書やブログ、記事、弊社のコンテンツに、多くのマツモト博士の研究成果を掲載及び活用させて頂いております。

 

一つのことを追求することで、縁が縁を結びます。学生時代、エクマン博士の書籍に出会い、工藤博士から表情分析を学び、大学院を卒業し、表情分析を勉強し続け、そして、弊社を設立し、マツモト博士との交流が始まりました。

 

FACSコーダーになり、数年経った頃、「FACSテスト合格しました!」と工藤先生に報告したとき、「じゃあ、これからの時代はあなたが表情分析を広めて下さい。」と言われました。私はまだまだ~と思っておりましたが、現時点で、FACSコーダーを30名以上育成するに至っております。6年前の私には想像できない成果です。

 

2020年の弊社は、マツモト博士及び博士の会社であるHumintell社とより関係性を密にし、表情分析の有用性や新たな知見を日本に、そして世界に発信していこうと思います。

 

 

清水

「清水建二の表情心理分析オンラインコース」リリースのお知らせ

 

この度、「清水建二の表情心理分析オンラインコース」をリリースします。本コースは、2014年より弊社で実施して参りました各種コースのコンテンツをバージョンアップし、オンライン向けに収録したものとなります。

 

表情分析を学びたいけど…

 

「都合が合わない」「会場が遠方で行くことが出来ない」「何度も学習したい」「自分のペースで学習したい」

 

そんな声を反映させて頂き、オンラインコースを作成させて頂きました。

 

リリース第一弾は、「表情心理分析オンラインコース【理論編】」「表情心理分析オンラインコース【ビジネス実践編】」「表情心理分析オンラインコース【ウソ検知編】」の3編です。それぞれ個別に受講して頂くのも全て受講して頂くのもありです。3編の総収録時間は10時間程度です。しかし、演習時間などご自身で適宜、映像を止めて頂きながら学習して頂くことになりますので、学習を終えるのに24時間程度かかると思います。今後も色々なコンテンツを配信していく予定です。

 

また、本オンラインコース受講生限定のオフ会を不定期で開催します。オフラインで講師と受講生の皆さまとが交流できる場を用意したいと思います。

 

表情分析に興味のある方は、是非この機会に本コースをご受講頂ければと思います。詳しくは、以下をご覧ください。

 

www.microexpressions.jp

 

 

清水建二

自分の頭と身体を使ってきちんと思考と試行する大切さ

 

 近年、表情の普遍性に関する論争が再燃しておりますね。どんな論点があるか、ここで詳しくは論じませんが、重要なことは、諸研究の方法論をよく理解し、何が論証でき、何が論証できていないのか、どこまで検証済みで、どこまで一般化可能なことを言っているのか、ちゃんと論文を読み、科学的知見を恣意的に利用してしまわないように心がけることが重要だと思います。是非、以下の動画をご覧ください。表情研究の大家、マツモト博士の意見です。

 

youtu.be

 

 ここ日本において(米国もまぁ、そうなんですが)、適切に論文を読まず、吟味せず、恣意的に「この知見は科学的裏付けがある」や「科学的」という言葉を乱用する方が目立つように感じます。恣意的に科学を使うくらいなら、経験則に基づいて自己の主張を論じる方が、ずっと誠実だと思います。

 

 権威者あるいはインフルエンサーによる科学的という言葉に踊らされないためには、自分で論文を読めるようにする、あるいは科学的思考法を獲得する(はたまた科学そのものを信じない)という方法しかないでしょう。

 

 知の巨人たちの肩に乗り、世界を眺めよう。そうすれば、きっと自分なりの視点が獲得できる、そんなふうに思います。

 

 

清水