微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

開催レポート:2018年4月22日(日)開催!微表情から患者さまの心理を読み取ろうByたんぽぽ薬局(株)

 

先週の4月22日(日)、名古屋のたんぽぽ薬局様の研修所にて「微表情から患者さまの心理を読み取ろう」インターンシップセミナーを行わせて頂きました。

 

対象は薬学部の学生さんです。将来、薬局などに勤めたときに起こり得る様々なシチュエーションをケースに「患者さまの〇〇の表情・微表情のときどうする?」を学生さんに意見を出してもらいながら、表情観察のコツや感情の仕組みなどを紹介させて頂きました。

 

服薬指導中、熟考表情の患者さま…どんなふうに接しますか?

「調子はいかがですか?」に悲しみの微表情で「最近調子が良いです。」…どんな表情で接しますか?

健康指導中、嫌悪微表情の患者さま…どんなアドバイスをしますか?

「お薬飲めていますか?」に恐怖微表情の患者さま…どんな表情で接しますか?

 

などなど、こうしたシュチュエーションを具体的なケースに落とし込み、表情や微表情は動画を見ながら、本当に各表情・微表情を読み取ることができるかを何度もトレーニングし(静止画像で表情・微表情がわかったとしても、動画だとなかなか読み取りは難しいので沢山トレーニングします)、ケース×表情・微表情×接し方を参加してくれた学生さんなんと!ほぼ丸一日、10:00~16:30までさせて頂きました。

 

さらに今回は少人数のセミナーで一人一人の学生さんにじっくり考えて頂き、一人一人から意見を聞くことができ、濃厚なセミナーとなりました。

 

 

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みんなでランチを終え、午後の部スタート!

 

本セミナーの前日にも薬剤師予備校の先生を招いた少人数セミナーが開催されていたようで、一人一人の参加者の学生さんにかけるたんぽぽ薬局さんの本気度が垣間見えました。たんぽぽ薬局さんのモットーは、

 

「薬剤師(ひと)が育つ、薬剤師(ひと)を育てる」

 

です。

 

学生時代を終え社会人となるとき、誰もがその新しい世界に対して期待や不安を抱くと思います。どちらも不確定な未来について漠然と感じられる感情です。楽しいことはあまり明確にわからないでいた方が実現したときその程度は大きくなります。だから期待は想像でとどめておいた方がよいと思います。一方、不安や心配は明確にしておくとよいと思います。予防策を練ることでそれらを回避することもできますし、それらが的中したとしてもダメージを最小限に抑えることができるからです。また不安や心配だったことが実は、心躍るような楽しいことだったり、自分を成長させてくれるものだったり、心配すべきことではなかったりすることもあります。それらは不安や心配を理解しようとしたときに見えてきます。

 

そんな期待や不安を糧に薬剤師(ひと)を育ててくれるのが、たんぽぽ薬局さんなのだなと、本セミナーに限らずたんぽぽ薬局さんの各種研修制度を見ていて感じられてきます。

 

 

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期待や不安を糧に学びを。でも仕事に慣れてくると色々忘れたりします、端折ってしまいます。。そんなとき様々な研修で初心に帰ったり、さらなる高みをめざしたり。

 

本セミナーに参加して下さった薬学部の学生さん、どうもありがとうございました。セミナーで学ばれた表情の観察ポイントと感情の扱い方を一つでも二つでも実践して頂ければ嬉しいです。

 

本セミナーの企画・運営・設営を担当下さったたんぽぽ薬局の人事部の皆さん、どうもありがとうございました。スムーズにとても気持ちよく仕事させて頂くことができました。

 

皆さま、期待しております、またどこかで会える日を。

 

 

おまけ 

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セミナー終了後にちょっと観光?散歩?オアシス21。ここのカフェで仕事して疲れたら水上散歩。名古屋に住んだら習慣化したいと思った瞬間。

 

 

清水建二