微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

埋め込まれた身体動作

 

まずはこちらの動画をご覧下さい。

 

 

何に気付かれますか?

ヘンリー王子の手の動き。

 

ヘンリー王子がメラニア夫人と正面を向き、カメラ撮影に応じるときに見せた手の動き、形。これはある意味を示すジェスチャー(cf. コルナ)か単にスーツのボタンを閉め忘れただけかその両方かに解釈が分かれるでしょう。

 

しかし、色々な情報を組み合わせると手の動きの意味を推測することが出来ます。興味がある方は自分で調べて直接清水に考えを教えて下さい(メール・電話などのお問い合わせはご勘弁をm(__)m)。

 

ところで、私が小学生のとき、「霊柩車が通ったとき親指を隠さなければ親の死に目に会えない」、そんな迷信が広がり、それを信じていた私は当時、霊柩車が通るたびに親指を隠したものです。「そんなことあるわけないや。」と思ったあとも、しばらくこの親指を隠すという行為は自然と続き、身体の動きのクセとは不思議だな~と思った記憶があります。

 

多くのジェスチャーは形や動きが同じでも、文化固有の意味が込められています。学習を経て身体に埋め込まれた文化のシグナルあるいはサインです。

 

外国語習得のプロセスにおいて、文法や発音、ロジックなどには焦点が当てられますが、ジェスチャーに焦点が当てられることはほとんどありません。

 

言語習得とジェスチャー習得を同時に行った方が、その言語のノリをマスターし、言語習得が加速度化するのだろうか?などと外国語を勉強していてふと感じるここ数年です。

 

 

清水建二