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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

DVD購入者特典③―模範解答

 

本日は前回の解答です。以下が模範解答になります。

 

 

問題1:その感情とは何ですか?またその根拠はどこの表情筋ですか?

 

抑制されている感情の表出として、幸福の微表情が検知できる。Vol4-q07(左の画像)の画像を参照しながら、分析結果を記述する。なお以下の記述はすべて分析対象者の中立表情と比べたものであることを留意されたい。

カラスの足あと及び下まぶたにしわが僅かに生じていることから①「頬が引き上げられ、まぶたに力が入れられる」という動きが、ホウレイ線のしわの溝が深くなり水平方向へ伸びていること及び頬が持ち上げられていることから②「口角が引き上げられる」という動きが確認できる。この①及び②の動きは、幸福表情と定義されている。

 

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問題2:その感情を抑制するためにどの表情筋が動いていますか?

 

幸福表情を抑制するために、「唇が巻き込まれる」「口角が引き下げられる」「唇が上下からプレスされる」「唇が突き出される」「下唇が引き上げられる」という動きが検知できる。Vol4-q07(左の画像)(右の画像)の画像を参照しながら、分析結果を記述する。なお以下の記述はすべて分析対象者の中立表情と比べたものであることを留意されたい。

(左の画像)より、唇上下周辺が盛り上がっているところから③「唇が巻き込まれる」という動きが、右の口角の下に形成されたくぼみから④「口角が引き下げられる」という動きが確認できる。

(右の画像)より、唇上下周辺に形成された縦じわから③「唇が上下からプレスされる」という動きが、唇中央部の盛り上がり及び端の面積の減少から④「唇が突き出される」という動きが、下唇下の横じわ及びチンボスに形成された梅干し状のしわから⑤「下唇が引き上げられる」という動きがあることが確認できる。

これらの動きを単体で分析すると怒り表情や悲しみ表情に関連した表情筋の動きであると解釈できる可能性もあるが、感情を抑制するという状況化において、単体ではなく表情筋のコンビネーションとして生じていることから、感情抑制のために生じている表情筋の動きであると解釈できる。。

 

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以上

 

 

分析レポートでは、表情筋の動きの発見とその動きが生じている手がかり、さらに表情筋に対する感情のラベル付け、この3つを外さず記述することが大切です。感情のラベル付けに関しては、厳密にはFACSマニュアルやどの文献にその根拠があるのかを記載する必要がありますが、弊社のコースや研修で学習済みの事項であったり、広く研究者間で認められている動きの場合、省略してもよしとしています。

 

微表情検知トレーニングDVD(動画版)をご購入の皆様、正解を選択して終わりにするだけでなく、上記のような詳細な分析をすると何倍も学習効果を得ることが出来ます。

 

また気が向いたら、要望があれば、分析レポートやりたいと思います。

 

 

清水建二