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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

マクロ表情・微表情・微細表情の違い

 

表情の大きな枠組みとして、マクロ表情・微表情・微細表情という言葉があります。本日は、これらの言葉の定義をご紹介したいと思います。

 

マクロ表情(macro expressions)とは、日常的なやり取りで目にする表情で、0.5秒から4秒ほど顔に表れます。

 

微表情(micro expressions)とは、私たちが意識的もしくは無意識的に感情を隠したり、抑制しようとするときに表れる表情で、0.5秒以下しか顔に表れません(清水注:研究によっては、0.2秒以下と定義される場合あり)。また微表情が表れるときは、感情に関わる全ての表情筋の動きを伴って顔に表れます。例えば、「怒り」感情は、「眉が中央に引き寄せられる」+「上まぶたが引き上げられる」+「下まぶたに力が入れられる」+「唇が上下からプレスされる」というコンビネーションでマクロ表情として表れますが、微表情の場合、これらすべての表情筋の動きが同時に、しかも瞬時に顔に表れては消え去るのです。

 

微細表情(subtle expressions)とは、刺激に対する感情の反応が弱いとき、もしくは感情を感じ始めたとき生じる表情で、顔に表れている時間は問いません。また微細表情は、感情に関わる部分的な表情筋の動きを伴って顔に表れます。先の「怒り」感情を例にすると、「眉が中央に引き寄せられる」動きだけ、もしくは「唇が上下からプレスされる」動きだけが、微細表情として表れるのです。顔に生じている時間は、微表情のように一瞬の場合もあれば、数秒間続く場合もあります。

 

以上のような定義付けがなされています。

 

学術論文でも内容をよく読むと定義上は微細表情なのに、微表情と言っていたり、部分的な微表情と呼んでいたりしていますので、論文を読むときや厳密な分析をするときは、誤解が生じないように、定義上の違いをしっかり押さえておくことが大切です。

 

 

清水建二

参考文献

http://www.humintell.com/macroexpressions-microexpressions-and-subtle-expressions/

http://www.humintell.com/2009/09/subtle-expressions-key-to-detecting-deception/