読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

新時代のウソ検知の科学④―認知的負担を高める質問法②

ウソの見抜き方

 

先週の土曜日の続きです。

 

もっとウソ検知率の高い質問方法は?

ということで、今回は単体でもウソ検知率が高い質問方法を簡単にご紹介します。

 

反予測質問法

反予測質問法とは、回答者が回答を求められることを予測していない質問をする方法です。ウソつきにとって、予測された質問に答えることは認知的負担の高い行為ではないのですが、予測していない質問に答えることは認知的な負担の高い行為です。一方正直者にとっては、本当に体験したことをあるがままに証言すれば良いだけなので、どんな質問に対しても(記憶が薄い出来事に対する質問は除く)認知的な負担はそれほど変わらないのです。反予測質問法を用いたウソ検知率は、80%です。

 反予測質問とは具体的にどのような質問を言うのでしょうか?ここでそのリストを公開してしまうと、それらの質問群が全く反予測質問ではなくなってしまうので、公開しません。抽象的に言うならば、例えば、空間や時間に関する質問は反予測質問となり得ます。

 

悪魔のささやきアプローチ

悪魔のささやきアプローチとは、回答者の主張する見解とは全く逆の見解を述べてもらう方法です。この方法の重要な点は、回答者にまず自己の主張したい見解を述べてもらい、後にその見解とは逆の立場から主張してもらうことです。悪魔のささやきアプローチによって、85%の精度で正直な証言を、71%の精度でウソの証言を検知できることが知られています。

 

悪魔のささやきアプローチを用いた場合の表情変化

f:id:micro-expressions:20160319095956g:plain

(※本画像の権利は、株式会社空気を読むを科学する研究所に帰属します。無断転載を禁じます。)

片方の画像が本当の自己の信念を話し終えたときの表情でもう片方がウソの信念を話し終えたときの表情です。どちらがどちらでしょうか?

 

 

戦略的証拠提示法

戦略的証拠提示法とは、回答者の証言に対応する証拠を回答者の目の前に提示し、回答者が見せる反応を観ながら、質問を進めていく方法です。質問者は、回答者に提示するべき証拠をあらかじめ用意しておき、回答者にはその証拠の存在を明かさないでおきます。そして最初に回答者に自己の主張したい見解を述べてもらいます。その見解に関連する証拠を回答者の前に提示し、回答者の反応を観ます。回答者の見解とは反する証拠が提示されると、ウソをついている者は、回答を拒否する傾向にあり、正直者は、あるがままに語る傾向にあります。戦略的証拠提示法を用いた嘘検知率は、85%です。

 

他にも認知的負担を高める質問法はありますが、取りあえず質問法のカテゴリー公開はここまでとしたいと思います。

 

 

清水建二

参考文献

非公開