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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

新時代のウソ検知の科学③―認知的負担を高める質問法①

ウソの見抜き方

 

先週の土曜日の続きです。

 

ウソをついている者は正直な者に比べて、認知的負担が高い状態にいます。そこでインタビューのときに認知的負担を高める質問をすることで、ウソつきにとっては答えるのが難しく、正直な者にとっては答えることが容易な質問法が様々に考案されています。

 

いくつかご紹介したいと思います(なお本日のブログ内容に関しては、ソース及び詳細情報の提示を控えます)。

 

逆質問法

逆質問法とは、回答者に時系列のある出来事を逆に話してもらう方法です。出来事の時系列を逆に語ることは、自然に出来事が起こる順番とは反しており、また出来事の枠組みを再構築しなくてはいけないため認知的に負担のかかることなのです。逆質問法を用いたウソ検知率は、60%です。

 

アイコンタクト強制法

アイコンタクト強制法とは、証言者の視線を質問者にずっと向けておくように指示する方法です。出来事を話すことに集中したり、出来事の記憶をたどらなくてはいけないとき、人は視線を話し相手から外す傾向があります。話し相手とアイコンタクトをし続けることは、気が散ってしまうため、ウソつきはウソをつき続けることが困難となります。アイコンタクト強制法を用いたウソ検知率は、60%です。

 

モデル回答提示法

モデル回答提示法とは、正直者がどのように質問の回答をするかに関するモデルを提示する方法です。質問者が、質問回答者の回答に積極的に傾聴する姿勢(頷いたり、笑顔で聞く)をしながら質問すると、正直な回答者は、より多くの情報を詳細に語る傾向にあります。この正直者の回答モデルを、これから質問する回答者に提示します。ウソつきにとって、正直者のモデルのように、より多くの情報をより詳細に語ることは認知的負担の高い行為です。モデル回答提示法を用いたウソ検知率は不明です。

 

これらの質問法はチャンスレベルよりはウソ検知率が高いとはいえ、ちょっと実用するにしては心もとないと思われるかも知れません。しかし、実際のウソ検知の世界ではこうした質問法を単体で使うよりは、組み合わせて使用するため、ウソ検知率を80%くらいまで引き上げることができることが知られています。

 

それでもなおこう思います。単体の質問のみでもっとウソ検知率を高める方法はないのでしょうか?

 

次週に続きます。

 

 

清水建二

参考文献

非公開