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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

アルコールとタバコと美女・美男

表情分析

 

先日10月24日付の「アルコールと表情読解のカンケイ」のブログで、こんなことを書きました。

 

アルコールを飲むことにより平衡感覚がズレ、左右非対称の私たちの顔が左右対称に補正され通常よりも美しく認知される、つまり、中程度の美しさの顔の人々が、美女もしくは美男に見られる。そこから、アルコールが入ると恋が生まれやすくなる。

 

でもこれ本当かどうかはあいまいです、なんてことを書いたと思います。

 

先日、越智啓太『恋愛の科学』実務教育出版を読んでいたら、たまたまアルコールと表情認知の関係についてわかりやすくまとめてあるのを発見しましたので、簡単にご紹介したいと思います。

 

アルコールを飲んでいるときに異性をどう見るか、ということを調べたいくつかの実験によれば、

 

・アルコールを飲むことで人は、異性の魅力度を高く評価するようになる

・アルコールを飲めば飲むほど、異性が美しく見える

・アルコールを飲むことで、同性の魅力も高く評価するようになる

 

こうしたアルコールと異性認識の関係をビアゴーグル効果と呼ぶようです。ビール(アルコール全般)を飲むことで、ゴーグルをかけたようになり、曇った目で人を見ている、だから真の姿を見誤る、そんなところからこの名称がつけられているようです。

 

ところで、なぜビアゴーグル効果は起こるのでしょうか?

3つ説が考えられています。

 

1つは、アルコールを飲むことでドーパミン報酬系が活性化し、身の回りのものをポジティブに評価するようになる、平たく言うと、お酒を飲むと気持ちよくなるため、評価もそれに続く、ということです。

 

2つ目は、アルコールを飲むことで心拍が増加します。その状態のときに異性を見ることで、「恋をしているとき」のドキドキと勘違いしている、という可能性が考えられています。

 

3つ目は、冒頭に挙げた説、非対称性検出精度低下仮説です。アルコールを飲むことで非対称な顔が対称に見える、つまり美しく見える、ということです。

 

面白いですね。

じつに、面白い。

 

さらにこのビアゴーグル効果と同じ現象がタバコを吸っているときにも生じることがわかっています。その名もニコチン・ゴーグル効果、です。

 

世の中、色々、上手くできているものです。

 

ところで、非対称の顔が、認知のゆがみにより対称に見えるということは、対称の顔、つまり、もともと美女やイケメンは、アルコールの影響下では、非対称な顔に見えてしまうのでしょうか?

 

アルコールで、美女・イケメン度は、低下する??

 

研究を追ってみます~。

 

 

清水建二

 

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参考文献

恋愛にまつわる謎や都市伝説を明らかにされたい方は、以下の書籍がオススメです。

越智啓太『恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学』実務教育出版(2015)

恋愛の科学  出会いと別れをめぐる心理学

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