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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

危険表情②

 

前回ご紹介した研究によれば、暴力行為が行われている現場にいた人々は、様々なバリエーションの「怒り」表情の中で、特定の表情を暴力行為が引きこされる直前の表情=危険表情として認識した、ということでした。

 

それでは、その危険表情とはどのような表情なのでしょうか?

 

危険表情は、2種類に分けられます。

 

一つは、「攻撃を目論んでいる顔」と呼ばれています。

表情の特徴は、「眉が中央に寄りながら下がる+目が見開く+まぶたに力が入る+唇が上下からプレスされる+(下唇が上がる)」です。

 

この表情が現れている人は、

誰かを攻撃する計画を練っている、

攻撃のタイミングを見計らっている、

攻撃目標が現れるのを待っている、

攻撃目標が気を抜くのを待っている、

意図を持っていると考えられています。

 

もう一つは、「理性を失った顔」と呼ばれています。

表情の特徴は、「眉が中央に寄りながら下がる+目が見開く+まぶたに力が入る+唇が上下からプレスされる+アゴに力が入る」です。「攻撃を目論んでいる顔」と比べ、全体的に表情の動きの強度が増し、歯がむき出しになる場合もあります。顔の色は赤くなります。

 

この表情が現れている人は、

理性を失った瞬間、

攻撃を仕掛ける瞬間、

にいることを意味します。

 

例えば、「攻撃を目論んでいる顔」を見つけることが出来れば、未然にその計画を防ぐことが出来ます。「理性を失った顔」を捉えることが出来れば、防御態勢を取ったり、逃げたりすることが出来、被害を最小限に抑えられる可能性があります。

 

表情を読みとる能力には様々な効用がありますが、危険表情を読み取る能力は、私たち一般人にとっては、万が一のための、暴力に出会う可能性の高い職務に就いている人々にとっては、必須のスキルと言えるでしょう。

 

 

清水建二

参考文献

Matsumoto, D., & Hwang, H. C. (2014). Facial signs of imminent aggression. Journal of Threat Assessment and Management.