読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

Lie to me から学べる表情学

 みなさん、アメリカのドラマ『Lie to me 嘘の瞬間』をご存知ですか?日本では4年前くらいからDVDがリリースされ、同時期から今年の初めくらいまでテレビで再放送が何度かされていましたのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。

 

まずは紹介動画をご覧ください。

 

 

このドラマを観ていると、「お~凄い!」という感想と同時に「本当に出来るの?」なんて思うかと思われます。しかし、このドラマは全3シーズンを通じて、全て科学的知見に基づいて製作されています。製作には、主人公のカル・ライトマン博士のモデルでもある表情研究者ポール・エクマン博士が関わっており、場面の描写や役者の微表情やセリフがとてもリアルに表現されています。

 

もちろんドラマ的な魅せ方、演出が入っているところもありますが※、表情に興味ある方にとっては、表情学のイメージがざっくりとつかめ、知識も学ぶことができるためとても良い作品だと思います。

 

このドラマの大部分は、『表情分析入門』『暴かれる嘘』(2冊ともポール・エクマン著 工藤力訳です)の知見が基になっておりますので、ドラマを観てさらに興味が出てきた方は、ドラマと書籍の内容を比較してどこがドラマ的演出でどこが科学的知見に基づく描写か、検討してみるのも一興かも知れません。

 

とある大学の講義室にて。

 

私「はい、みなさん、本日の講義は、Lie to meを視聴して頂く、楽で楽しい授業でしたね。それでは出席表を提出して退出して下さい…と言って終わるわけがありません。ドラマに出てきたこのセルフ、あとこのセリフとこのセリフ、そしてこのセリフは科学的妥当性があるのかないのか調べてきて下さい。参考文献のページまで書いてきて下さいね。期限は1週間でレポート2枚以内でよろしくお願いします。」

 

生徒「え”~~~~!」

 

となるでしょう。

学生さんは、少なくとも1週間で先の2冊の本を読まなくてはいけませんからね。それで多分みんな手分けして本を読んで、共同でこの課題をやると思うので、4つのうちの一つのセリフは、この2冊からでは判断できないものにしておくと。そうすれば、レポートの採点も、評価も楽かな、と笑

 

はい、妄想終了です。

私が大学かどこかで教えるようになったら、こんな課題を出してみたいです笑

 

話を戻しますが、学習にはイメージが重要ですよね。「自分のいる世界はこんなものだ」「自分はこんな方向に進みたいな」なんてイメージを抱きつつ、より深堀していくとより良いと思います。

 

Lie to meに限らずアメリカのドラマは、リアルですよね。製作側は、その世界をよく取材し、専門家を雇い、役者は、登場人物の所作が自動化出来るまで、細部まで体現できるように訓練する。アメリカのエンターティメントはただ楽しいを超えています。医療、司法、犯罪捜査、キャンパスライフ、、、etc。ドラマから入る学びもありだと思います。

 

※例えば、ドラマでは度々登場するのですが、現実の場面では「今、嘘をつきましたね?」とズバッと瞬間的に言い当てることは出来ません。現実では、微表情やしぐさ(微動作)から「怪しいポイント」を浮き彫りにし、質問を重ね、時に証拠と照合することで、嘘か真実かを判断していきます。

 

 

表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる

表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる

 

 

 

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

 

 清水建二