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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

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 このブログの読者の方はご存知のように、現在わかっている万国共通の感情は「幸福」「軽蔑」「嫌悪」「怒り」「悲しみ」「恐怖」「驚き」の7つです。

 

 これらの感情を一瞥すると、「幸福」はポジティブ、「軽蔑」「嫌悪」「怒り」「悲しみ」「恐怖」はネガティブ、「驚き」はポジティブ・ネガティブ両方あり、と思われます。

 

微表情が読み取れるようになってくると、特に「軽蔑」や「嫌悪」表情が日常的にバンバンと登場しているのに気付くかと思われます。「軽蔑」「嫌悪」が自分に向けられていると感じると当然良い感じはしませんよね。

 

しかし!この嫌な感じを良い方向へと変える方法があります。例えば、先輩が後輩に企画書を見せるとします。こんな会話の展開がよくあると思います。

 

先輩:企画書読んでくれた?どう思う?

後輩:(軽蔑の微表情)いや~凄く良いと思いますよ。うん、さすが先輩!

 

もし、先輩が微表情を読む能力に長けていれば、後輩の「軽蔑」を読み取り、不快に感じてしまう可能性があります。なぜなら「軽蔑」というのは、「他者に対する自己の優越性」を意味する感情だからです。このシーンで考えるならば、後輩は先輩の企画書はたいしたことない、自分の方が良い企画書を書ける、と思っている可能性が高いのです。

 

 この先輩、せっかく微表情が読め、他者の感情の動きに敏感なのに、不快感を敏感に感じとって終わってしまってはもったいないですよね。これをプラスの方向へ是非変えましょう。不快な空気を換気しましょう。こんな質問どうですか?

 

先輩:他にどんなアイディアがあると思う?○○なら思いつくかなと思って。

後輩:そうですね…。こんなんどうですか、この企画書のコンセプトが~なので、このA案を…。

 

 他者より自分が優れていると思うときに感じられる感情、「軽蔑」。裏を返せば、つまりどうように、なぜ優れていると感じているのかを質問すれば、後輩から素晴らしいアイディアが聞けるかも知れないのです。たとえ素晴らしいアイディが聞けなくても良いのです。「後輩はこの程度で私の企画書より優れていると思っていたのか。鍛えなおさなければ!」と思えば、後輩の「軽蔑」表情から生じた不快な気持ちは消滅します。

 

 微表情読解は、会話の方向性・軸を変える「きっかけ」を教えてくれます。微表情で「空気を読む」だけではなくて「空気を変える」を科学する、そんなユニバーサルなデザイン、爽やかですよね。

 

清水 建二