読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

メディア論・コミュニケーション学から表情研究へーその3

 

(前回のお話)

修士論文執筆の傍ら表情学にも没頭し、4?3?年かけて修士課程を修了。表情学を本格的に研究すべく大学院を探すも、様々な理由から断念する。それでも、表情学への憧憬は捨てきれず、独学は続く。どうやって独学から体系的な専門知識を得てきたのかは…

 

 

独学の助けとなったツールは、

 

①インターネット

②英語

③アマゾン

 

です。「です。」というのは今でもそうだからです。

 

①のインターネットのおかけで、日本にいながら、海外の大学の授業が受けられ、教材を購入でき、様々な研究データが手に入りました。海外の大学のバラエティーに富んだ様々な授業がしかもフルターム!普通に受けられました。しかも無料です。学位などはもちろん取得できませんが、私は学ぶことさえ出来れば良かったので、大いに利用しました。

 

海外の教材購入に関しては、商品の取扱店や研究機関、研究者個人に直接問い合わせると色々親切に対応してくれるところもありました。特にFACSChimpFACS(チンパンジーの顔を分析するツール)、微表情読みとりトレーニング等に関しては直接関係機関に問い合わせることで入手することが出来ました。

 

様々な研究データも関係機関に直接問い合わせることで融通を聞かせてくれ、研究者本人とコンタクトを取れる場合がありました。主要な論文などは結構、無料で手に入れることが出来、煩雑な手続きもいらないためいくらでも勉強材料はあり、存分に最新の論文を読み続けることが出来ました。

 

②英語はやはり強力な武器でした。英語のおかげで、海外の諸機関と連絡が出来、授業が受けられ、論文や書籍を入手し読むことが出来たので、英語を勉強しておいてホント良かったと思っています。

 

③アマゾン様です。アマゾンのおかげでいとも簡単に海外の書籍が手に入りました。翻訳本は出るまで時間がかかり、出版されないこともありますし、わかりやすさを重視して訳をわざと変えることもあり(ATF:アルコール・タバコ・銃器を取り締まるアメリカの司法機関をFBI連邦捜査局と訳している本を見た時はひっくり返りそうになりました!)、値段も高いので、原著をワンクリックで購入できることは素晴らしいことでした。

 

これら3つのツールのおかげで、独学でも海外の大学にいるのとそん色のない程度に専門知識を身に着けることが出来たのだと思います。

 

勿論、指導教員もいませんし、共に勉強する仲間もいません。したがって、孤独です。周りに表情の魅力について語り合い、難しい表情の分析について議論する人など当時は誰もいなかったため、ただ黙々と一人で学んでおりました。

 

ただ続けていれば、自然と縁はつながっていくものですね。

 

勉強を続けていく過程で、工藤力先生(日本国内にいる表情研究の第一人者)から手ほどきを受けたり、海外の研究者らとの出会いがあったりと、着々と表情学の輪は広がっていきました。

 

そんなこんなで、大学院で学んだ認知心理学、コミュニケーション理論を下敷きに表情学を学び始め、大学院を卒業しても、様々なツールを駆使して学び続けた結果、私の表情学に関する専門知識は身に着いていきました。

 

現時点で2002年改訂版最新FACS理論を習得している日本人は私以外に国内では数名しかいないと思われます。またいわゆる専門家レベルの知識も身に着きました。しかし、日々、膨大な感情や表情に関する知見が生成されている中、現状満足というわけには行きません。

 

常に学びは続くのです…。

 

と!カッコイイこと言っていますが、

単純に、顔が好きなんです笑。

ただ、それだけで私は動いています。

これからもどんどん本ブログで顔の面白いこと、最新の科学知見をお届けしますね。

 

(おわり)

 

 

清水建二