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微表情

フラッシュのように一瞬で表れては消え去る微妙な表情、微表情。このブログでは、微表情、表情、顔を始めとした非言語コミュニケーションの研究や実例から「空気を読む」を科学します、「空気」に色をつけていきます。

ウソの見抜き方

微表情の意味を即断しない忍耐力―微表情は深堀ポイント

微表情という言葉が広がりつつあることに嬉しさを覚えると同時に微表情の意味を即断し、微表情=ウソとナイーブに結び付けてしまう言説が散見されるようになってきました。 そこで本日は微表情をウソ検知に利用する際の注意点について書かせて頂こうと思いま…

表情観察からウソを推定する方法

前回のブログでは「表情分析からウソを推定する方法」を紹介させて頂きました。今回のテーマは「表情観察からウソを推定する方法」です。分析と観察とでは何が違うのか?ざっくり言うと、カメラで記録して精査するか目視でリアルタイムかの違いです。 前回…

表情分析からウソを推定する方法

これまで拙著やセミナー、ブログなどでウソの見抜き方について扱ってきましたが、今一度、このプロセスについて明確にしたいと思います。 表情分析を用いたウソの推定方法は、表情分析、科学知見の統合、個人差の検討という3つのフェーズから成ります。3つ…

旅行者と非旅行者をどう見分けるか?-解答編

前回のブログをまだお読みになっていない方は、是非お読みください。お読み頂いた方が、本ブログ読後の納得感が違うと思います。 では、改めまして。以下に保安員とあなたの会話を展開します。保安員の質問に真実条件とウソ条件でそれぞれ答えてみて下さい。…

旅行者と非旅行者をどう見分けるか?-問題編

空港で行われる保安検査において、普通の旅行者と非旅行者(不法入国者やテロリストなどの犯罪者)とを見分けるために様々な手法が各国、各空港で実施されています。 代表的なものに微表情やボディーランゲージなどの非言語観察を用いた検査法があります。…

嘘発見器のウソ・ホント

嘘発見器 一度ならずともこの機器について耳にしたことがあると思います。身体にいくつかの器具が取り付けられ、すべての質問に「いいえ」で答え、ウソをついていたら「いいえ」と回答した瞬間に嘘発見器が反応する、という機器です。 よく刑事ドラマやバラ…

ウソを見抜くにはどのように繰り返して質問すればよいのか?

本日は、久々にウソ検知ネタをご紹介しましょう。 警察の取調べ室に入ると、何度も何度も同じことを聞かれます。それは犯罪容疑者に限らず、事件の目撃者や捜査協力者を問いません。もちろん何度も同じ質問をするのは、証言の信憑性を判断したり、確かな記憶…

新時代のウソ検知の科学⑪―文化間のウソ③

先週は、ウソのサインが生じ得るかどうかということに関して文化がどう影響するかをご紹介しました。ウソをつく側の問題についてでした。本日は、ウソを見抜く側の問題についてご紹介いたします。 異なる文化圏に属する人の話の真偽を判定し、その精度を測る…

新時代のウソ検知の科学⑩―文化間のウソ②

本日のテーマは、各文化に属する人の「ウソの捉え方」に関してです。 ウソという言葉には定義があるので、ある人物の行為をウソかどうか客観的に判定することはできます。しかし、ウソをついている当人が自分の行為を非道徳であると考えていなければ、ウソの…

新時代のウソ検知の科学⑨―文化間のウソ①

これまでのウソ検知研究の中でそんなにスポットが当てられなかった領域があります。それは、文化間に関わるウソです。 ある文化に属する人が、他の文化に属する人のウソを検知しようとするときに、何を気を付けるべきで、どんな問題が想定され、ウソ検知の精…

新時代のウソ検知の科学⑧―二人の関係は本物?②

前回の続きです。 本物のカップルと偽装カップルの行動上の違いは何なのでしょうか? 本研究から見出されたことは、 ①質問者によって話が中断された時、本物のカップルは話をスムーズに続けることができるが、偽装カップルは、パートナーの前言を繰り返して…

新時代のウソ検知の科学⑦―二人の関係は本物?

これまでのウソ検知の科学は、個人がつくウソを対象に行われ、個人がウソをついたときに生じる反応に焦点がおかれて来ました。しかしウソは一人だけでつかれるものとは限りません。組織犯罪、テロリズム、集団窃盗、集団詐欺、違法入国、偽装結婚ナドなどは…

新時代のウソ検知の科学⑥―観光地でテロリストを発見する②

前回の続きです。 オリンピック宣伝用の写真を撮って来るように頼まれた写真家と爆弾を仕掛ける場所を撮って来るように頼まれたテロリスト、見た目上はカメラを首にぶら下げ、撮影しているだけです。両者をどう区別するのでしょうか? 二つのステップから正…

新時代のウソ検知の科学⑤―観光地でテロリストを発見する

今回のブログは、東京オリンピックの警備にも関わるお話です。 観光地や有名な都市には様々な人が訪れ、多くの人々がその思い出を写真に収めています。その多くは、普通の観光客や写真愛好家なのですが、その中にテロリストや犯罪者(正確に言えば将来の犯罪…

新時代のウソ検知の科学④―認知的負担を高める質問法②

先週の土曜日の続きです。 もっとウソ検知率の高い質問方法は? ということで、今回は単体でもウソ検知率が高い質問方法を簡単にご紹介します。 反予測質問法 反予測質問法とは、回答者が回答を求められることを予測していない質問をする方法です。ウソつき…

新時代のウソ検知の科学③―認知的負担を高める質問法①

先週の土曜日の続きです。 ウソをついている者は正直な者に比べて、認知的負担が高い状態にいます。そこでインタビューのときに認知的負担を高める質問をすることで、ウソつきにとっては答えるのが難しく、正直な者にとっては答えることが容易な質問法が様…

新世代のウソ検知の科学②―ウソをつくのは大変?

ウソをつくときって頭を凄く使いますよね。これを、認知的負担が高い、と言います。 ウソを上手くつくために、自分が話したウソの内容を覚えていなくてはいけないし、辻褄が合うようにストーリーを構築しなくてはいけないし、相手に与える印象も正直者に見え…

新世代のウソ検知の科学①―新世代のウソ検知の科学とは?

本日より、いよいよウソ検知の科学シーズンⅡのスタートです! ウソ検知の科学シーズンⅠでは、これまでのウソ研究で明らかになったウソ検知法、ウソのサインの集大成を非言語情報に焦点を当てご紹介してきました。 実験室や実際の取調べの様子、会見映像で証…

全ての取り調べに関わる人々へ

様々な場所で研修をしていると度々、質問されることがあります。 「どのくらい勉強すれば、非言語の知見を現場で使えるレベルになりますか。」と。 現場の定義が難しいのですが、だいたい次のように答えます。 「座学、実習、自習含め、最低100時間は必要で…

微表情はどんなウソを検知できるのか?―様々なタイプのウソを微表情が検知できる可能性

本ブログでは、度々、微表情でウソを見抜けるのか?という話題を扱ってきました。これまでの話題をまとめますと、 ①失うものが大きいときのウソには、微表情が表出される傾向にある。 ➡「失うものが大きいとき」とは、ウソが露呈すると、大金を失なう、大切…

微表情をコントロールすることはできるか?

相手に良い印象を与えるために素敵な笑顔を作ったり、相手のココロに寄り添えるように共感表情を作ったり、と私たちは状況に応じて積極的に表情を作ります。一方で、ウソをついたり、バツが悪かったり、相手に気を使うときなど、状況に応じて表情を抑制する…

人狼ゲームでのウソのサインの見つけ方

人狼ゲームが流行っていますね。 映画・テレビなどで取り上げられたり、婚活に活用されたり、知人の講師職をされている方々も研修に積極的に取り入れております。またウソ研究の一つとして大学で研究対象としても注目されています。 正直、私は人狼ゲームの…

ウソ検知の科学⑭―ウソ検知の科学の新しい幕開け

これまで14回に渡ってウソ検知の科学をお送りしてきました。本日でシーズン1終了ということになります。また頃合いを見計らってシーズン2を始めたいと思います。 シーズン1最終回の今回扱う話題は、ウソ検知の科学の旧世代と新世代に関する話です。 日本の書…

ウソ検知の科学⑬―ウソを読み解くのが得意な人たち

通常、ウソを検知する私たちの能力は偶然レベルを超えることはないのですが、この能力に秀でた人々が存在します。 ①真実の魔術師(Truth wizards) 80%以上の精度でウソを検知できる人々がおり、彼らは「真実の魔術師(Truth wizards)」と呼ばれています(O’Su…

ウソ検知の科学⑫―警察官のウソ検知能力②

前回、ウソ検知実験の多くは、大学の実験室において行われ、ウソをつく人々は大学生なので警察官が実務で直面するウソ状況とは違う、ということを書きました。そこで本日は、本当の犯罪に関する証言に対して警察官はウソを正しく判定できるのかについて調査…

ウソ検知の科学⑪―警察官のウソ検知能力

私たち一般人のウソ検知能力を測定する諸実験によると(Vrij, 2000)、私たちのウソ検知率は、56.6%であることがわかっています。ウソかどうかを正しく判別することのできる偶然の確率は50%なので(※)、私たちのウソ検知能力は偶然レベルを少し上回る程度であ…

ウソ検知の科学⑩―ウソのサインのウソ・ホント②

ウソのサインに関する誤解はどうして生じてしまうのでしょうか?個人的な経験、「専門家」の話やウソを見抜く系のハウツー本などによって形成されることはよくあると思われます。その中でも、今回はウソ検知に関する誤った認識を広げてしまっている書籍をご…

ウソ検知の科学⑨―ウソのサインのウソ・ホント

ウソつきは目が泳ぐ、身体をモジモジさせる、腕を組む…そんなウソつきの動きにまつわるボディーランゲージを耳にしたことがあると思います。これらのことは、私たち日本人だけが知っている情報でしょうか?日本人特有の動きなのでしょうか?世界の人々も同じ…

ウソ検知の科学⑧―ベースラインの構築

シリーズ「ウソ検知の科学」、今回のテーマは、 どのようにベースラインを構築すればよいのか、 についてです。 いくつかありますが、今回はポリグラフ検査で実施されている質問方法を参考にご紹介します(※)。どんな質問方法かというと、 ①「犯人(と捜査…

ウソ検知の科学⑦―無実だからこそキョドっているのです?

前回、前々回の「ウソつきの行動」で挙げたウソのサインを示す行動を、ウソをついている疑いがある人物が取ったとしても、その人がウソをついていると結論付けるには慎重にならなければいけません。人の動きには個人差―主に個人特有の癖―があるため、ウソの…

ウソ検知の科学⑥―ウソをつくとドキドキする?

ウソつきの典型的な動きって何だと思いますか? 心臓がドキドキする、手や足が震える、瞬きが増える…etc こうした例が思い浮かぶと思います。 こんな動作が生じるときというのは、それは私たちが緊張しているときです。 ウソをついているとき、緊張するとい…

ウソ検知の科学⑤―ウソつきの行動②

前回、ウソのサインについてご紹介いたしました。 今回はそれぞれのサインについて解説しようと思います。 ①高い声のピッチ 嘘をつくときに起きる感情の高ぶりが、声のピッチを高める場合があります(Ekman, Friesen, & Scherer, 1976)。しかし、嘘つきと正直…

ウソ検知の科学④―ウソつきの行動

今回のテーマは、ウソつきの行動です。 ズバリ言いますが、ウソつきの行動というものはありません。 しかし、ウソつきの行動性向というものはいくつか発見されています。 それでは、本題に入りましょう。 100以上のウソ検知に関する研究より明らかになって…

ウソ検知の科学③―なぜ非言語情報に頼るのか?

ウソを見抜こうとするとき、そもそもなぜ私たちは、表情、声、ボディーランゲージを始めとした非言語情報に頼ろうとするのでしょうか? このことを考えておくことは、ウソを見抜こうとする際に、過度に非言語情報に頼り過ぎる、という危険を冒さなくなるだ…

ウソ検知の科学②―そもそもウソって何?

ウソという現象を扱う前に、ウソとは何か、をしっかり知っておく必要があります。 有名なウソの定義として、次のようなものがあります。 ウソとは… 「事前にダマすという通告を与えずに、相手に誤認識を意図的に与える行為(Ekman, 1985/2001)」 このことから…

ウソ検知の科学①―プロローグ

表情・微表情分析を専門にしておりますと、この技法を用いてウソを見抜けるのか、という質問を頂きます。セミナーなどで表情から読み解く感情世界の彩り、素晴らしさについてのテーマで語り、ウソ検知に関して何一つ言及していなくても、こうした質問を必ず…

法の執行官と私たち、ウソを見抜くのはどっちがうまい?

警察官、検察官、弁護士、裁判官、FBI、CIA、シークレットサービスなどの法の執行官は日々、犯罪に立ち向かい、犯罪者のウソに向き合っています。そんなウソを見抜くプロの彼らと私たちのウソ検知力(真実とウソを正しく識別する能力)にはどのくらいの差が…

表情戦略

私たちは日々、様々な意図を伝えるために表情をコントロールしながら他者とコミュニケーションを図っていますが、この表情のコントロールの仕方には個人の性格の違いが反映しているようです。 ある実験で100人の実験参加者に感情が喚起されるような画像を見…